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コロナ渦で地球さまようクルーズ船員の話


はじめに

豪華客船で鍼灸師として乗船していたヒロクマです。

この記事は、コロナ渦の影響を受けゲストのいないクルーズ船で、太平洋を2回横断し、フィリピン・マニラから下船し日本へ帰国した、実際の体験です。

船で帰国できなく不安に思っているクルーの参考と希望になりますように🙏

また、陸で暮らしている方には、通常、触れることのない船乗りの世界を垣間見ることができます。

「スキ♡」や「サポート」での応援もお待ちしております。


コロナ渦で地球をさまよう

わたしの乗船していたクルーズ船は、2月1日香港発クルーズで、フィリピン、韓国、日本から入国拒否を受け、行先を探しはじめました。

そこから、123日、約4ヶ月の長い旅がはじまりました。

行先不明、いつ終わるかわからないミステリーツアーです。

カンボジアでゲストを下船させたあと、1ヶ月かけて太平洋を横断しました。

その間、下船できたのはハワイ・ホノルル港ひとつだけ。

アメリカ西海岸に到着してから、サービス再開の目処が立たないとのことで会社から契約終了され、収入も絶たれました。

4月30日に、船は「クルーのための帰国フェリー」となりアジア諸国のクルーを乗せて、メキシコ・エンセナーダからアジアへと出発しました。

先月も太平洋横断したのに、翌月にまた太平洋横断です💦

5月23日フィリピン・マニラ沖にて、姉妹船に下船待機のために移動しました。

ついに、6月2日に下船し、フィリピン・マニラから日本へ帰国をしました🙌


船に取り残されたクルー

今も20隻以上のクルーズ船が、フィリピンのクルーを下船させるためにマニラベイに錨を降ろし待機しています。(このnoteの最初にある写真です)

CNNによると、

米沿岸警備隊は17日までに、新型コロナウイルスの予防対策の一環としてクルーズ船の計91隻が米領海や米国内の港にとどまり続けていることを明らかにした。船内にいる乗務員は約6万1100人。

出典:(CNN) 米領海や港で立ち往生の客船は91隻、乗員6万人超

5月中旬で、船に残されたクルーは10万人とも言われていました。

仕事も収入もなく、いつ下船ができるかわからない状態です。

やっと帰国が決まったのに、帰国便がキャンセルになった人もいます。

残念ながら、自ら命を断ったクルーも。。。

一日も早く帰国したクルーが全員が無事に帰国できますように🙏



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天野弘子
いただいたサポートは、帰国後2週間の自主隔離が終わったあと、鍼灸師としての活動再開の立て直しに使わせていただきます。

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