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【中医学】 心のはたらきと性質について
こんにちは
五臓六腑についての概要は以前の記事でまとめています。
この記事ではそれぞれを詳しく深堀りしていきます。
心のはたらき
1)血や脈を受け持つ
体内を流れているものは3つあり、それが気、血、脈です。(水は間違いではないが心の作用と言われれば脈)脈というのは通り道のことなんですね。その脈の中を流れているのが血になります。なのでイメージで言えば血管のような感じですね。そしてこの血を送るためには気の力が必要になります。つまりお互いに相互し合っているんですよね。
つまり血や気、脈が滞りなく体内を巡るためには心のはたらきが必要不可欠になります。心が正常な場合はどんな働きをするのか?そして心が病むとどんな状態になってしまうのでしょうか?
【正常な状態】
●心気はみなぎり、血も豊富にあり脈も問題はない
症状⇒顔の色艶が良い、脈も正常
【病んでいる状態】
●心気が弱く、血をうまく流せない
症状⇒脈が弱い、動悸など
●心気が弱く、血が足りない
症状⇒顔の艶がなくなり白くなる、脈が細くなる、動悸など
●血の流れが滞る
症状⇒チアノーゼ、不整脈、心臓部の痛みや閉塞感など
となっております。ご自身の症状はいかがでしょうか?続いて2つ目の働きです。
2)神を受け持つ
神というのは概念的なもので、なにかがあるというわけではありません。意思や行動、思い、思考などすべてを総称しています。そしてその神が人間の意識や行動に大きく影響してきます。もちろん生きていることも神の現象のひとつですね。
ちょっとイメージするのが難しいと思いますのでなんとなくで思ってもらえればOKです。では神が正常、病んでいる状態についてまとめます。
【正常な状態】
●心は正常に神を受け持つ
症状⇒意識がはっきりしている、精神状態も良い、きちんと考えられるなど
【病んでいる状態】
●心に問題が有り、正常に神を受け持てない
症状⇒睡眠の異常、気持ちが落ち着かない、健忘、反応が鈍い、意識が朦朧とするなど
血や脈を受け持つことや神を受け持つという2つのはたらきは相互に作用しあっています。血のはたらきが悪くなれば精神にも影響しますし、精神が悪くなれば脈や血にも影響します。
心の性質
心は五行では火の性質を持つとされています。「燃える」「燃やす」「熱い」「温める」といった火の性質があります。
心は気や血を通して全身の臓器に巡らせそれぞれが働き始める。まさにガソリンみたいですね。
この心の火のちからが減ることでも様々な症状を呈します。まずは正常な状態から
【正常な状態】
●心の陽気は全身を温め、諸臓腑のはたらきを支える
症状⇒からだの様々な働きは正常に維持される
【病んでいる状態】
●心の陽気が弱ったところを邪気が侵す
症状⇒心臓部の痛み、胸部の閉塞感、動悸、息切れなど
●心の陽気が弱り、水分の代謝に影響する
症状⇒浮腫み、尿の量が減るなど
こうして心のはたらきや性質を知ることで不調の原因をもう少し深堀りすることができるようになったかなと思います。しかし紹介したのはほんの一部です。心とつながりのあるモノ・コト、性質などなどまだまだあります。症状が出ている1つのポイントで診るのではなく、全体的に総合してみてどうか?
ここが見えてくると治療のポイントも変わってくるのかなと思います。
参考にしてみてください。
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