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暮らしの中の養生 【摂生はほどほどに】
健康の意地増進のためには「睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動」の3つが大事と言われています。
私もそれに異論はありません。
ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、ちゃんと動く。
この基本を無視して健康になろう、健康であろうとしても、まぁ無理。
でも、
「摂生しない」のもアリだと思ってる。
わざわざ不健康な生活をする必要はもちろんないけれど、
「ちゃんとしなきゃ」となり過ぎるのも、違うと思うのよね。
鍼灸院に来られる方たちは、健康への関心・意識が高い人が多い傾向にある。
特にウチのような完全予約・自費でやってる鍼灸院には、きちんと健康投資をしている方が多く来られます。
みなさん、しっかりと生活習慣に気を配り、やれることをしっかりやっている。
それはとてもいいことだし、大事な心がけなのだけど、
時にストイックになり過ぎることもあるようです。
そして、必要以上に健康を気にかけ過ぎることもあるようです。
健康にいいと言われるものは取り入れ、ダメと言われるものを排除し、
少しの不調も見逃さず、解消すべくいろんなこと(セルフケアや運動、施術を受けるなど)をやり、その結果(改善具合)に満足できなければさらに何かをやる、といった風に「やり過ぎ・気にし過ぎ」な状態になってしまう。
健康に「執着」してしまってるような状態です。
人が「健康でありたい」と思うのは、
本来は「何かをやりたい」からだと思うの。
健康であるために自分に制限を設け過ぎるのは、なんだかちょっと違うんでない?
今時は「長生きしたい」という人は少ないです。
寝たきりの状態で命を長らえるより、最期まで自分で動ける体でありたいという人がほとんどでしょう。
いわゆるピンピンコロリ、ですね。
そのために
足腰が弱らないように、ボケないようにと、努めてるわけで。
そして、山のように健康情報が溢れている昨今。
あれがいい、これがダメ、あれをしろ、これをやめろと、
いろんなことが言われています。
科学的な裏付けがあるものもあれば、トンデモ系のものも多い健康情報。
いちいち気にかけ真に受けていたら、なーんにもできません。
健康であるための取り組みなんて、
適当でいいんです。
摂生なんてほどほどでいいんです。
「楽しく過ごす」ことに勝る健康法などないと、私は思っています。
完璧な節制を目指すと、
ろくに人付き合いもできなくなってしまいます。
「健康のために生きる」ことになってしまいます。
それよりも、気の合う仲間と食事に出かけたり、
夜通し語り合ったり、
映画鑑賞に夢中になって夜更かししたり、
寝食忘れて物作りに熱中する時間があったりと、
楽しく過ごすには少々の不摂生はつきものです。
不摂生を勧めはしないけど、
摂生はほどほどに。
楽しく笑って過ごしましょう。
で、気が向いたら鍼灸施術も受けてみてね。
楽しく過ごすお手伝いをしますよー