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旬の野菜が持つ力で身体の内側からキレイに!

スーパーのお野菜の売り場をみると、黄色や緑、赤にオレンジ、紫、白、黒など、実に様々な色をした野菜や果物が並んでいますよね。
色とりどりの野菜は見ているだけでも楽しいものですが、何故、人参はオレンジで、ナスが紫など、カラフルな色をしているのでしょう。

あのカラフルな色を作っているのは、「フィトケミカル」。

フィト=『植物』、ケミカル=『化学成分』という意味で、野菜や果物の色素や香り、辛味、苦味などに含まれる機能性成分のことをいいます。

機能性成分は生きるために必須なものではありませんが、免疫力向上、老化抑制、肥満予防といった、健康に生きる手助けをしてくれるのです。
フィトケミカルは、野菜、果物、豆類、いも類、海藻などの植物に含まれており、植物が紫外線や有害物質、害虫などから身を守るために作り出した色素や香り、アク、辛味などです。
植物が生きてゆくために欠かすことができない成分であるため、非常に強い「抗酸化作用」や「抗菌作用」を持っています。

抗酸化作用で有名な”ポリフェノール”、ブルーベリーなどに多く含まれる”アントシアニン”や、お茶に含まれる”カテキン”、トマトに含まれる”リコピン”といった成分この一種です。
フィトケミカルには特に色素成分が多いため、野菜や果物の色で判別したほうが分かりやすく効率的に摂取できます。

・アントシアニン
抗酸化作用、眼精疲労の緩和、内臓脂肪増加抑制、花粉症予防など

・イソフラボン
更年期障害の緩和、骨粗鬆症予防、生活習慣病予防、美肌など

・カテキン
脂肪吸収抑制作用、抗アレルギー作用、抗菌作用など

・タンニン
抗酸化作用、収れん作用、下痢改善、美白など

・アスタキサンチン
抗酸化作用、眼精疲労緩和、動脈硬化予防、疲労回復、美白・美肌など

・リコピン
血流改善作用、血栓除去作用、生活習慣病予防、視機能改善、美肌など

・ナットウキナーゼ
血栓除去作用、高脂血症予防、高血圧予防、動脈硬化予防など

・GABA
アドレナリン分泌抑制作用、血圧低下作用、リラックス効果、ストレス緩和など

など

フィトケミカルの摂り方

ファイトケミカルは、身体機能維持に必要な、五大栄養素「たんぱく質、脂質、炭水化物(糖質)、ビタミン、ミネラル」とは異なり、欠乏症の心配はない栄養素です。
しかし、様々な病気を予防する効果が期待できるので積極的に取り入れたいもの。

私たち人間は、体内でフィトケミカルを作ることはできません。
なので、体外から摂取することで、初めてその恩恵を受けることができるのです。

フィトケミカルを体外から摂取する方法、それは「野菜や果物を食べる事」にほかなりません。
普段、私たちは野菜や果物を食べる時、それらに含まれるフィトケミカルを色や香り、辛みや苦みとして感ることはあれど、そのほとんどを無意識に摂取していますよね。

<目指すは5~7色!色数を意識!>

1日の食事の中で、野菜の色数を意識してみましょう。
色々な種類の色の野菜を積極的に摂るようすることで、様々なフィトケミカルをまんべんなく摂ることができます。
フィトケミカルの多くは熱に強いので、調理方法ではなく色数にこだわる方が効果的です。

<デザート代わりに旬の果物を>

旬の果物には、フィトケミカルやビタミンCが豊富に含まれています。
特に実と皮の間には、栄養素がたくさん含まれている事が多いので、皮ごと食べるのをおすすめします。
ただし、果糖も多く含まれるので食べ過ぎは禁物です。
200g程度に抑えてくださいね。



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