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やせにくいクライアントには水を飲ませろ!

みなさん、こんにちは。
今回のテーマは少し乱暴な書き方になってしまいましたが「痩せにくいクライアントには水を飲ませろ」です。
トレーナーとしてクライアントのダイエットに携わっていく中で、停滞期から抜けられない人やそもそも最初から体重が落ちにくい人の担当をすることは往々にしてある話だと思います。
この時、焦ったトレーナーの中には、食事をさらに制限したり、無茶な量のトレーニングを課したりすることがあります。
果たして、これは停滞期を抜けるのに最適な方法なのでしょうか。

ということを掘り下げて解説していきます。
それでは、いってみましょう。

水分補給と脂肪燃焼

さきほど書きました停滞期の抜けるための方法…実はこれは逆効果になる場合があります。
これまでに何度も書いてきた通り、脂肪燃焼・ウェイトダウンにはカロリーのバランスが最重要なのですが、それともう一つ知っておいてほしいいことがあります。
「水分摂取」には脂肪燃焼との関係があるのです。
なので、さきほどのような「効果がでにくいクライアント」に対して、食事制限を厳しくすると食事から入ってくる水分が減ります。また運動強度を上げすぎると水分の消失量は増えるので、体内の水分は枯渇します。

どちらの方法を選択する場合も、必ずそれと合わせて水分補給を意識して行わせないと、頑張っているのに思ったような効果が出にくいという場合があるということを覚えておいてください。

それでは、身体の中での水分の働きをもう少し細かく説明します。

①人は水分を摂取すると、それを全身にめぐらせるために内臓や筋肉の働きが活性化する=代謝があがる

人間の体内は全身一定の水分を保つようになっています。例えば、腕だけ水分があって、足はカラカラとかありえませんよね。
このように極端なことにはならないように、勝手に全身くまなく水分がいきわたるようになっています。
この全身にバランスよくある水分ですが、摂取は基本は口からのみとなります。入口が一つで全身に巡らせるということは、何か働きがあるということです。それが内臓や筋肉です。内臓で吸収したり、筋肉のポンプ作用で血液を通して全身くまなく巡回するようになっています。
そして、その働きを起こすのにもカロリーは使われていているのです。
逆にいうと、水分が日ごろから足りていないということは、代謝が悪い状態で生活をしており、いわゆる「やせにくい体質で生きている」ということになります。
せっかく運動習慣があっても日ごろの代謝が悪いのでは、非効率で時間がかかってしまいますので、クライアントへのカウンセリング等の際は水分補給を適切に行っているかの確認も大事になります。

②血液がサラサラだと酸素の運搬能力があがる=脂肪燃焼効率があがる
その血液をサラサラにするのは水である

脂肪はエネルギーとして使われる際に酸素を必要とします。
なので、脂肪燃焼は有酸素運動が勧められます。
その酸素を身体の中で運んでいるは血液です。血液の流れがスムーズであれば、滞りなく酸素が運ばれて、どんどん脂肪をエネルギーへと変えてくれます。
ならば当然血液はサラサラがいいわけです。その血液にも水は影響しています。
体内の水分量が少なければ、血液に回せる量も少ないわけです。なので、出来る限り水分はしっかりと摂ることが、脂肪の燃焼時にも大きく影響するのです。

水太りはない。あるのは浮腫み。

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水を飲むように話をすると「水太りしやすいので」と言われることがあります。水太り…

ないです。

水は0キロカロリーです。糖質も脂質も含んでおりません。なので、水が脂肪に代わって体内に蓄積することは考えにくいです。

「でも水飲みすぎて太るんです」と言うクライアントは絶対います。
その原因はなんでしょうか。

答えは、「浮腫み(むくみ)」です。
体内に入った水分のうち余分なものは本来なら自然に排泄されていきます。
ですが、様々な理由によりその排泄がスムーズにいかず、必要以上の水分をため込んだ状態になる場合があります。
これがむくみと呼ばれる現象です。そうなると、確かに身体はパンパンになり、体重も増えます。
ですが、脂肪が増えたわけではないので、正しく対処すれば排泄が行われて、必要な分だけの水を残してくれます。

なので、水分を摂ると太ると言われても、しっかりと水分補給をするように説明してあげましょう。
大事なことは「ちゃんと水分を摂った方がやせやすい」ことと「水分でむくんでも太ったわけではないから戻せる」ことを理解させるという点になります。

むくみの原因と対策

では、次は浮腫みの原因についてまとめます。
①急激に水分を取り込みすぎている
 人間の身体は水分のバランスを保つために必要以上な分は排泄します。
 ですが、それも徐々に吸収したり、循環しつつ余ったものを排泄して
 いくので、急に大量に入れても、対応は追い付きません。
 そうなると、一時的に細胞等に蓄えることになります。これを水太り
 と感じる人もいるでしょう。水分の摂り方にばらつきがある人は
 「少量をこまめに飲む」習慣をつけることで対処できるようになります。

②塩分の摂りすぎによる体内の塩分濃度の調整
 体内では水分以外にも様々なものが一定になるように常に調整されて
 います。以前に書いたアミノ酸濃度もそうですね。詳しくはコチラ

このアミノ酸濃度以外にも体内では濃度を保とうとしているものがあります。それが、「塩分濃度」
人間の身体に必要不可欠な「塩」なのですが、これはとてもやっかいな面があります。

体内の塩分濃度は大人で体重の0.3~0.4%程度と言われています。
食事等で塩分を多量に摂取した場合、身体はその濃度を薄めるために水分を欲します。しょっぱいものをたくさん食べるとしばらく喉が渇いているあの現象ですね。

なので体内の塩分濃度が上がりすぎると、元に戻すために大量の水分を欲して、また摂取したものを逃さずため込もうとします。
これもむくみの原因の一つになります。
これに関しては、日ごろから食事の塩分のバランスを考えて塩を摂りすぎないように気に掛けることで対策できます。

③内臓等の機能の低下
 水分を極端に大量に摂るわけでもなかったり、塩分は意識して控えている
 クライアントでもむくみがキツイ場合があります。
 これは、今までの2つ以外の原因があるはずなのですが、その中には
 内臓の不調による代謝異常の可能性があります。
 その場合は、しかkりと医者に診てもらい判断してもらうようにします。

まとめ

以上のように水分を摂取しないと、いくら食事制限を頑張っても脂肪燃焼はスムーズにいかないということを念頭に入れて、クライアントの方に寄り添ったカウンセリングを意識してみてくださいね。

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