イギリス湖水地方のフットパスコース〜5つをご紹介します!
やっと仕上げました!
私が歩いたフットパスの全5コースをご紹介しますね。
写真と動画を織り交ぜていますので、かなり長くなります。お時間のある時にご覧くだされば嬉しいです。
前回お伝えしたように、コースを決めるとういことが、とにかく難儀でした。これから歩いてみたい!とか、いつか行くためにイメージを高めたい!と思っている方に、少しでも役に立つように…と願いを込めて。
**英語の方が、検索しやすいのでコース名は英語で表記します。
1、Rydal Hall & Under Loughrigg
初日は、まだ地図アプリAll Trailsを入れていなかったので、宿から借りた、この地図を片手に、まずは宿から歩ける場所をブラブラすることにしました。
緑色のマル(AP)が私たちの宿の場所。
宿を出て→に沿って左へ。A591というのはバス通りなので、その道を進みます。
こんな大雑把な地図なので、「多分この辺だよね?」なノリで標識を見つけました。
すぐに牧場へ入るゲートがあるので、それを開けて中へ入ります。
草をハミハミしている羊さんたちを眺めながら「のどかだなぁ」と呟きつつ、テクテクと。
すると右側にある小高い丘の方から、一人の女性が降りてきました。
地図ルートからは外れますが、少し高いところから景色を見てみたかったので、登ってみることに。
とりあえず満足したので、元の道に戻り歩を進めます。
フットパスのタイトルにあるように、Rydal Hallという場所を通るのですが、ここは宿泊施設で、中の庭園は素晴らしいようです。しかも見学無料とか。
Rydal Mountというのが向かいにあって、詩人のワーズワースがかつて住んでいたお屋敷。ここの庭園もそれはそれは素晴らしいとか。ちなみにこっちは有料。
もう少し下調べしておけばよかった、、、
けど途中でとても綺麗な滝を見れたのでヨシとしよう。
再びA591へ出たら、道を渡って川沿いを歩きAmblesideの町へ向かいます。
ここからは舗装路ですが、車は少なくとても歩きやすい道でした。
ちょっと寄り道もしたので、全行程で二時間半くらい。
初日としてはマズマズでした。
2、Middle Fell and Greendale
初日の作戦会議を経て、翌日はそこそこ天気も良さそうだったので、いきなり遠出をすることにしました。
そもそもはイングランド最高峰のScafell Pikeを登りたかったのですが、姉から「無理!」と鶴の一声。
Big sisterなもので、従順に従いつつ、All Trailsアプリで、「ここだったら行けそうよね?」な場所を見つけました。
直線距離は近いけど、ぐるーんと回らないとならないので、結構遠い。
しかも運転二日目というわたし。
うーむ、、、
例のAll Trailsというアプリ。
なかなかの優れもので、登山口までの経路がgoogle mapsと連携してくれるので、結構助かりました。
しかも借りたレンタカーのナビもgoogleが反映されるので、めちゃくちゃわかりやすかったです。
登山道の標識はないので、ここでもアプリが大活躍!
正直、このアプリがなかったら、多分歩けていません。
こんもりした山というか丘なので、「あそこを目指そう!」という感じではなく。
だけどこれがフットパスって感じよね〜
大自然の中、お腹を満たし大満足だなぁと、周遊コースへと歩を進めます。
しかし!
なんとなくな踏み跡はあるけど、正直、よくわからん。
ここからが大変でした。
なんと湿地帯が広がっていて、どこをどう通っても、お水でグチャグチャなのです。
一見、芝が広がっているように見えるのですが、ひどいところは足首近くまでお水がきてしまう始末。
私たちは、この池の右側を巻いていく選択をしましたが、結果として池の左側、少しでも高いところを通るべきでした。
地図に登山道の線はありますが、この辺りは踏み跡すらありません。
ひたすら自分でルートファインディングです。
こんな人たちも!!
標高こそ582Mですが、山並みが広がる景色は素晴らしかったし、道中に点在するイギリスの田舎の風景を見ることができて、楽しかったです!
レベルも高くないので、カントリーサイドを歩きたい登りたいという方にはおすすめです。
3、Alcock Tarn
三日目は、街からちょっとだけ遠い場所を選びました。
というのは歩いた後に、詩人ワーズワースが生まれたGrasmereという街に寄ってみたかったからです。
位置関係的にはこんな感じ。
初日に通ったA591というバス通りを、北西に上がっていきます。
歩いたルートはこれです。
バス通り沿いに、ちょっとした駐車帯があって縦列駐車をしました。
画像左上の緑の🟢
これもアプリちゃんのおかげで事前情報があったので、よかったです。というのは、そんなに大きくないから早めに出ることにしたから、、、
戻ってきた時は、ほぼ満車でした。
最初は、民家の中をテクテクと歩いて行きます。
すると熊野古道を彷彿させるような、石畳が現れ、歴史を感じながらグングンと。
少し標高を上げたところで、ゲートがあり、牧場地帯へと足を踏み入れます。
少し息が上がり、汗ばむころに目的の場所に到着。
山頂じゃないのが最高です!ピークを制すだけが全てじゃないと思っているから。
ちょうどここで、ガイドさんらしき地元の男性と会いました。
お客様をお連れしていたので、一応私たちは遠慮していたけど、なんだかんだと話しかけられ、「あんたたち、caveには行ったかい?あそこは最高だよ」と教えてもらい、ふむふむ。
目指すGrasmereの街は、↑の右側にあります。
車をピックアップしてしまうと、駐車が面倒なので、途中からアプリをオフにして街中へ。
ちなみにこの街は、ジンジャーブレッドが有名らしいです。
途中で長蛇の列を発見し、思わず並ぼうかと思いましたが、私はあまり甘いものに興味がないのでスルー。
女子力低めです…
それよりこっちよね〜な感じで、歩いてきたフットパスを探してパシャリ。
このコースを歩いたら、Grasmereには寄って欲しいな。
カフェでまったりというのは、最高です。
4、Rydal Water and Rydal Mount Circular
翌日は、前日のガイドさんから仕入れたネタを活用して、このコースを選びました。
初日に歩いたコースと、三日目のコースの間くらいに位置しています。
特徴としては、どこかへ登るのではなく、Rydal Waterという湖の周りをグルッとめぐります。
ここは公園にもなっていて駐車場は広くて停めやすかったです。しかし有料。
緑の🟢からスタートして、反時計回りにぐるりと。
この日は残念ながら雨でしたが、その分、自然が生き生きと息づいて、素晴らしい彩りを見せてくれました。
とにかく森が素晴らしく、ロセイ川と呼ばれるこの地域は「ホワイトモスウォーク」と呼ばれているそうです。
森を堪能したあとは、お目当てのcaveを目指し、ほぼ横移動で歩を進めます。
ふと、「もしや昨日歩いたコースが見えるじゃ?」と思い、後ろを振り向いてみると、、
ありました!見えました!
多分、位置的にあの地形です。
さて、caveに着くと、人がいっぱい!
どの国も目玉になる観光地は、大勢やってくるですねえ。
しかし日本とは違うなぁと思うのがこの姿。
人と動物が自由なんですよね。
とはいえ、以前説明した、ひつじちゃんを襲うこともあるので、その辺りのバランスは難しいなと感じました。
観光地を堪能した後は、湖の反対側を通って駐車場へ。
こちら側は人が少なく、とても静か。
面白いですね、湖のこっちとあっちで全然違う雰囲気があり、なかなか味わい深かったです。
こちら側の目玉というか、私が食いついたのは、その昔の葬儀の際に村人が総出でお棺を担いで通ったという道です。
少し高台を歩くので、最期の旅立ちに向けて、慣れ親しんだ風景を見せ送り出したんですね。
本日のおまけは、スワンホテルでのティータイム。
バス通り沿いにあるので、ちょっと気になっていたので行ってみました。
歴史あるホテルで、調度品が素晴らしかったです。
5、Ambleside and Troutbeck Walk
いよいよ最終日。
お天気はまずまずだったので、宿から歩いて、景色の良さそうなWansfellという小高い丘を目指すコースを選びました。
とはいえ標高482Mあるので、まずまずな登りです。
今日は車に乗らないので、楽ちんな気分。
だいぶ慣れ親しんだ街を抜け、グングンと標高を上げていきます。
途中に滝があるのでお立ち寄り。
街から近いせいか、結構大勢の人が登っていました。
車がなくても行けるってやっぱり大切ですよね。
1時間15分ほどで、山頂に到着です。
今回は、Amblesideから南に広がる景色が待っていてくれました。
ちょっと風が強く音がうるさいですが、よかったらご覧ください。
途中に見える街がAmblesideです。
この山頂から先も自由に道が延びていますが、Troutbeckという小さな街を目指して降っていきました。
ずーっと穏やかな牧草地帯が広がっていて、姉曰く「ここが一番イギリスの田舎っぽい感じがするフットパス」だそうです。
とにかくこれでもか!と広がる牧場。
動画の2連チャンになりますが、あまり見かけない風景だと思うので、よかったらご覧ください。
Troutbeck、それはそれは小さな田舎町でしたが、趣があって素敵でした。
多分、色々と調べると興味深いことが出てくるだろうなぁと思いながら、今日もティータイム。
無事に街へ戻り、早々にパブへ!
書いてませんでしたが、もちろんパブへは毎日通いました。
めちゃくちゃ長文になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
ぜひ一度、イギリスの湖水地方を訪ね、そして歩くことで感性を高め、唯一無二の旅を楽しんでくださいね!
ありがとうございました!!