食材が美味しくなる、魔法の冷蔵庫。雪室はスゴイ!
この週末でスキーに行きました。
約10年ぶり。
こわっ。年取るの早すぎてこわっ。
身体バキバキっ。
と、言うのは置いておいて。
久しぶりに雪を見て思いました。
日本には「雪室」という、貯蔵方法があるということを。
みなさんは、雪室ご存知ですか?
↓昔の雪室
雪を藁で覆って、次の冬まで溶けないように工夫されていました。
↓今の雪室
ショベルカーでがーっと。
高さは10メートルくらいでしょうか。
これを、一部屋に保管し、様々なものに使われます。
■雪室とは
天然の冷蔵庫もと言われます。
雪国の上越地域を中心に発達した、年中食材を保管・熟成させる先人の知恵。
私は以前、新潟に行ったときに現代の方の雪室を見学しました!
とにかく、規模がでかい!こんなの、何年もつの?って感じでしたが、次の冬には溶けちゃう儚いものですね。。
さて
雪室の良いところは、温度が0度と一定なところ。
一般の冷蔵庫だと設定温度から上下2〜3度するところ、雪室だと一定だそう。
食材がストレスフリーで居られるようです!
そのため、野菜は甘〜くなるんです。
また、日本酒なんかを雪室保管すると、まろやかで美味しくなります。
これは、日本酒の中のアルコールと水の結合がいったん離れて、再び水素結合することで生まれるそう。
加熱は結合が離れるだけで、美味しさが損なわれるそうですが、再度結合する雪室保存は美味しさを増幅させてくれるんです。
また、冷たくして飲むことで、さらっと飲み口が柔らかになることも美味しさの一つかもしれません。
その他にも、夏場のエアコン代わりに使ったりと、とってもエコなんです。
少し、発酵とは違いますが、雪室を利用することで生まれる「熟成」という工程。
先人の知恵から生まれた、食材の保存方法で新たな美味しさに生まれ変わります。
日本酒や野菜、コーヒーまで様々な雪室保存される食材。
現代的な冷蔵庫ではできない、美味しさを味わってみたいですね。
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