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赤ちゃんをどれだけ甘やかすか?

アクロパパです!これは甘やかしているのか?シツケを教えるべきなのか?私も迷う時がありました。

赤ちゃんの男女を問わず、どの程度まで可愛がるのか、バランスを難しく考えてしまうパパさんが多いようです。
アクロパパ自身も、赤ちゃんをあやす嫁さんを見て、「そんな大したことないことで都度甘やかしていたら、心身共に軟弱な人間が育つのでは?」「激動の人生100年時代を生き残れないのではないか?」「好き勝手し出して、自己中心的な子になってしまうのでは?」などと心配していました。

行き当たったおばあちゃんの結論。

2歳くらいまでは、とにかく可愛がる。

日本人はこれで良いようです。抱き癖がつくという話もよく聞きますが、たっぷり愛情のシャワーを浴びていれば問題にはなりません。またまた、おばあちゃんと発達心理学などの科学的主張には非常に多くの共通点があります。

このnoteでは、1.そもそも甘やかすと可愛がるの境目は?を整理したうえで、2.共感力のパワー、3.子供や親の未来にどうか変わってくるか?この3点について一緒に見ていきたいと思います。

1. 甘やかすとは?

これは、子供のためにならないことを繰り返ししてしまうことです。私の母は、子供の時に親戚のおじさんからキャラメルを毎度もらっていたそうです。
おじさんからすると、子供が喜んでくれるからあげたくなります。しかし、寝る前に食べてそのまま歯磨きも促さなかった…とのことでした。

子供の時から多額のお小遣いを与える、スマホを買い与える。これはためにならないばかりか、むしろ害になっていることが世界中で証明されています。これを、甘やかしている状態だといえます。実際に大きな相続をきっかけにダメ人間になってしまうのは自然現象となってます。

ちなみに、英語で「甘やかす」は”Spoil”と言います。この言葉は「台無しにする」という意味でもよく使われます。良かれと思って取った行動が、子供の発育や発達を損なうことになることを指します。

そのつもりがないのに結果としてひどい仕打ちをする時には”disservice”と言います。例えば、自分や家族の身体に悪いと本当は知りながら、タバコを吸う状態を指して”You are doing disservice to your body”といいます。私の母は、実はおじさんに可愛がられていたのではなく、SpoilまたはDisserviceされていたのです。

次からお話しする寄り添い方は、甘やかすことではありません。正しく可愛がることは、お子さんのためになるからです。
可愛がる時は、共感や同情が欠かせません。これらを次に見ていきます。

2.共感力

赤ちゃんの時に大事なのは、共感力を育てることです。子供はコケて痛いとか、意地悪されて悲しいとか、大人には些細なことでも色々な重大事件が起こります。この時に、親は寄り添ってあげるようにします。
例えば、子供が不機嫌なこと、悲しいことがあった時は、何が原因だったのか・解決策は何かを考えるのも良いですが、まずは共感することです。

具体的には、背中や頭を撫でてあげて、「イヤだったね」「痛かったね」など声をかけてあげます。この時に親の表情が能面では共感力は育ちません。

演技でも良いので、親も悲しい顔、痛い顔をしてあげます。アクロパパも含めてなんですが、いかにもパパが苦手なところですね〜〜「いちいちヒンヒン泣くなよ…」と息子に苛立ったこともありました。

子供は、人が悲しい時に悲しい、楽しい時に楽しいという感情を持つようになります。「他人の気持ちがわかる人」「思いやりのある人」ですね。
新生児や幼児が他の子が泣いた時に、もらい泣きをするのはなぜでしょう?それは、同情する感性が育っているからです。
だから子供が一斉に泣き出した時は、「誰か俺をこのカオスから助けろ…!」と嘆くのではなく、うちの子は成長したんだな〜と喜びましょう(^^)

ドラえもんの映画でも、「のび太くんは賢くないが、人の痛みがわかる子だ。それが一番大事」といったセリフが終盤にありました。まさに共感力が高いということです。

のび太くんの話で言うと、戦後日本の記憶型詰め込み教育の中では落第生かもしれません。ただ、未来の世界では色々な人と関わって発明を通じて成功を納めます。
「頭が良くない」とされた子供が大成することは、エジソンなど過去の偉人にも非常に多くみられます。(ちなみに出来杉くんは小学生時代は秀才と言われましたが、あまり青年期ではうだつが上がっていません)

共感力は子供が育ち、たくさんの味方と共に人生をうまく運ぶ上で重要な要素であることがわかって来たかと思います。

悲しい時だけでなく、楽しい時も同じです。美味しくて笑っている時は、「おいしいね」と笑いかけてあげる。ハッピーな状態を共感できる大人になります。絵本や物語なども、他者の気持ちを経験することができると言われています。
アクロパパ自身も「だから子供には絵本を読み聞かせるんだ!」と気づかされました(^^)

3.親にも返ってくる

親であるあなたは、最終的に何らかの原因で死を迎えることになります。この部分は数少ない予見できる未来で、間違いなくご自身にも起こることです。これは非常に現実的なファクトで、否定できる人はいないですよね。

さて、ここからが本題です。

死が近づいた時、自分の家族が看取ってくれるかどうか?目の前の赤ちゃんが世話してくれるかどうか?・・・想像力を働かせてみましょう。
このシミュレーション、実は名著『7つの習慣』の冒頭にも出てくる頭の体操です。

老人ホームや病院で、死が近い人を見たことがある人なら、わかると思います。だいたい2通りのお年寄りがいます。

1. いつも周りに家族や友人がいて、笑顔が多い人。
2. いつも不機嫌そうでひねくれ者で、表情が暗い人。

そう、1.の人はもともと共感力がある人です。2の人は家族のお見舞いも少ないことが多いです。
対人能力を示す指標として、EQ(Emotional Intelligence Quotient) があると言われています。
EQはIQと同様かそれ以上に重要と言われており、ビジネスの成否すら決めると言われています。

子ども時代に親切にされなかった人が、後からEQを高めるのは非常に難しいです。こうした性格は、子供時代に共感力を育む機会に恵まれたかどうかが大きく影響していると言われます。
米国の大選挙を制したオバマ大統領やバイデン大統領も、「人の気持ちがわかる人間」という形で評価された面があると言われています。

アクロパパも、母には優しくしてもらいました。おかげでこうしてお節介なnoteを書くに至ってるのかもしれません(^^)

「そんな先のことまで考えられないし...」「そんな打算的なことで子育てや人に愛情をかけるなんて間違っている」とどこかで思うでしょう。

ちょっと待ってください。もう一度思い出してみましょう。

あなただって、いつかは病気か老衰で死に近づいてくる時が来ます。来週のビットコインの価格も、いつ南海トラフが来るかも誰にも予測できませんが、世界中の人がいつの日か灰になることは100%断言できます(^^)

現実的には、身内しか残りません。これからは一つの会社にずっと働く時代ではないので、上司や同僚だってどれほど構ってくれるかわかりません。
もっというと、病院や介護施設の看護師さんだって、不機嫌な患者よりも元気をもらえる患者のところに長くいたいと思います。

「同じ条件でサービスを受けるはずなのに、それって不公平じゃない?」と思うと思いますが、やはり人間同士なのでこうした差は自然と出てきます。

この現象は学校の先生でも同じです。先程の老人の例と同じで、思いやりのある生徒とそうでない生徒では、先生もやはり前者の方にエネルギーをかけたくなるものです。アクロパパも塾講師や学校の先生の経験があるので、よくわかります。

これは人と人が触れ合う世界では自然なことです。デジタル化がどんなに進んでも、いや進む時代だからこそ大事な力になります。

4.まとめ

子供を甘やかすのではなく、共感力を高めると考えると、色々なことが見えてきます。
虐待された子供は、自分にも他人にも優しくなれません。結果的に自分の子供を虐待したり犯罪に及ぶなど、負の連鎖に入ってしまいます。ふざけても暴力はやめましょう。

EQが発達していないまま育つと、共感できない大人になるからですね。当然のことながら、家族にも恵まれず経済的にも成功しません。

結論として、パパも2歳までは積極的に可愛がって大丈夫です。安全性と環境を揃えた上で、泣いてる時は「そうかそうか」と演じていきましょう。

おまけ

ご自身にもメリットがあります。パパのEQも高めてくれるからです。教えて教わる、育てて育つ。
これからパパは部下や若手を育てる方に成長する人も多いと思います。赤ちゃんが生まれてから、読書や交流などの機会が減って自己啓発ができていないと不安を覚える男性も多いと思います。

良く言われるように、子育ては最高のスキルアップになります。「この人についていこう」と思うリーダーって、困った時に頼れますよね。つまり共感力が高い人物ということです。
アクロパパはビジネス書を読む時間が減り、「ついていけないな〜」と自分が心配になりました。今はそうした勉強も大事にしてますが、子供を可愛がって損する点は全くないと思うようになりました。

今日が赤ちゃんの一番若い日です。一緒に頑張っていきましょう!


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