シェア
マージョリー★あっこ(小林 昭子)
2021年1月6日 10:27
「オカンと2人きりにしてくれ」そんなドラマチックなことを言う弟であったが、なかなか病院に到着しなかった。病院の外で待ってるのも寒いので、ロビーで待つ。エントランスから弟が飛び込んできた。「先行く?」「いや、もう一緒に行こ」「いいの?」「うん、もう話ができるどころじゃないやろ」いや、弟よ。君は、いつも本当に、ギリギリになってから気づくんだよね。知ってたけど。そんな君が
2021年1月5日 12:41
よく寝たなぁ。開き直ったからなぁ。1月4日の朝は、自分が自分にちゃんと戻っていた。ぼんやりしていると、iPhoneが鳴った。心臓がギュッとする。オカンのいつもの担当医からだった。「血圧が下がっています。今80です。個人差もありますが、60になったらあと数時間と思います。そのときには連絡しますね。最後に間に合わない可能性もありますが、ご了承いただけますか」「はい」「夜中にお電話して
2021年1月5日 11:44
元日、危篤オカンとの面会は、10分制限のはずだったけれど、気がついたら30分くらいは経過していたと思う。看護師さんから急かされることは一切なかった。それどころか、見て見ぬふりというか、かなりほっといてくれた。ナイスな病院である。入院させるときには、介護入院についてよく知らなかったので、老人性精神疾患の荒療治という妄想だけがふくらみ、いらぬ心配をしたものだった。今となってはその騒動もなつか