親との関係が与える影響

親からもらう愛情というのはその後の人生に物凄く影響すると思う。
どちらかの親がいなければ、足りない愛情を渇望して他人に求めたり、両方の親がいたとしても過干渉であれば小さい頃から親に気を使い甘えたり出来なかったり、顔色ばかり伺ってしまう事になる。

うちは両親しっかりいたけれども、母親はかなり偏っていたと思う。母は戦争中の台湾に生まれ、女遊びが激しい祖父と病弱で早くに亡くなってしまった祖母からは大した愛情を貰えなかったようです。母は生まれが台湾だったということもあり非常に大陸の文化を受けており南国の大らかな幼少期を過ごしていた様です。食事も大皿で食べ、そこら辺に生えているフルーツをとって食べられる様な良い環境ではあったと聞いてます。終戦後は父親にはほっておかれて兄弟だけで帰国して非常に貧しく親戚の間を転々としていた様です。そして母の叔父の奥さんに育てられたそうです。

僕は小さい頃からあなたは口があるんだからわからなければ聞いて自分でやりなさいと母からいわれ、幼稚園の頃に祐天寺から新宿まで電車で一人で行ったりしてました。
母はきっと両親に甘える事が出来ずに苦労した為、人に頼らず自分でなんでもやってきたのだと思う。そしてそのやり方しか知らなかったんだと思う。

母はとても偏屈でわがままな時もあったけど出来る限りの愛情は注いでくれてた様です。しかし母は人に甘えることは出来なかった。

僕は父が非常に優しかったのと四人兄弟だった為、偏っていたであろう愛情の中でもなんとか楽しく生きる事が出来ていました。が僕もまた人に甘える事が苦手で加減がわからないのです。父は職人肌で自分のやる事に没頭するタイプだったので両方を受け継ぎ、人に頼らず職人肌なタイプの割に緻密ではないと言う非常に中途半端な人間に出来上がりました。

子供は親を選べないし、それを当たり前だと思って育つので大人になったときには偏った人間になっていてもそれに早くから気づく事は非常に難しいです。
親からもらえなかった愛情を無意識にパートナーに求めても、その穴を埋める事はできません。
自分でそれに気づき、親と対話してわだかまりを解消するか。解消は諦め自分の気持ちに区切りをつけるかしかありません。
もしかしたら親は愛情を与えていたけれども、自分がうまく受け取れていなかった可能性もあります。

そのまま拗らせてしまうと自己肯定ができずに外に原因を求めて、解決できず実態の無い人生を送る事になるかもしれません。

安心の頂ける生き方がよいですよね。
僕は両親に感謝しております。

南無阿弥陀仏

#親 #愛情 #成長 #影響

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