【人生のほんの1日】20231104 それでも前に進む気持ちが大切と思った1日
※トップ写真は10月に訪れた京都 祇王寺のお庭で撮影したものです。
今日は他の人から、過ぎたことを嘆く発言を多く聞かされ、なんだか疲れてしまいました。
過去のよくない出来事を思い出して悔いて口に出す。そうすると、海馬での短期記憶で忘却できず、言葉にしてくりかえし追体験することでネガティブな記憶が大脳皮質に移って長期記憶になってしまうんですよね。
記憶の痣みたいに。
これって決して自分の為にならないよくない思考のクセだと思うし、過去のネガティブなことを他人に吐露して楽になった気分になるのも、相手の時間に痣を作るよくない言動習慣だと思います。
平たくいうと、過ぎたことを悔い嘆いたり愚痴る言動はしない方が自他ともに明るい人生が過ごせますよね。
世の中の多くのことは、一度失敗してもまたチャレンジして挽回したり、事実を受け入れてそこに一縷の光明を見出したり、過ぎたことを振り返らずにこれから来る未来をより良いものにできるようにまた前に進む・また頑張ることもできると思うんですね。
悔いに浸るのではなく、最後には良い結果を手にできるように、明るい未来を描いて、そのために今できることをする、「それでも前に進む気持ちを持つ」ことが大切だし、そういった「起こってしまった失敗や問題に前向きに対処する気の持ちよう」が人間の器を成長させてくれるのだよなー、と思った1日でした。
今日のピアノ練習
【ツェルニー 30番 25、26番】
25、26番を練習してあったのですが、レッスン開始時の先生との世間話が長引いてしまい、時間の関係上ツェルニーは割愛しました。
【リモートレッスン 2023年11月の本番曲】
明日、ピティナステップの本番があるので、先生とつないでリモートレッスンしました。
曲目は今月のステップとコンクールの2次で弾く下記2セットです。
ドビュッシー 塔 /
ラフマニノフ 楽興の時 第3番 op.16-3
ドビュッシー 塔 /
スクリャービン エチュード op.2-1
両方とも高い集中度で弾けて、私としてもかなり良い出来でした。
【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ】
年末に向けてこの2曲を仕上げに近づけていきたいと思い、今週は毎日本番曲と同等に時間を割いてこの2曲を練習しています。
【ベートーヴェン
創作主題による32の変奏曲】
第30〜32変奏まで。
【ショパン バラード第2番 op.38】
9ページからラストまでを弾きました。
【スクリャービン エチュードop.2-1】
私としては、この2ページの短い曲の中で、ppからffまで音量の幅を大きく取って演奏しているつもりのなのですが、先週のステップの講評で「デュナーミクの幅がもっとほしいです」とのアドバイスをいただき、より劇的な演奏ができるように表現をさらに練りました。
【新曲の小品3曲 モンポウ「前奏曲第7番」、 ドビュッシー「燃える炭火に照らされた夕べ」、 ファリャ「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」】
10月末までこの新曲3曲をコンクール2次の候補曲にしていたのですが、10月が仕事忙しく練習の進捗が思ったほどよくなかったのと、11月も急に仕事が忙しく展開する可能性も高いので、安全策をとって、すでに仕上がっているドビュッシー 「塔」、スクリャービン エチュード op.2-1で、手堅く2次通過に照準を合わせることにしました。
とはいえ、モンポウ、「燃える炭火」、ファリャの3曲は、選曲としてはとても私に似合いそうと思っていて、引き続き練習して、舞台に乗せていきたいと思っています。
ちょうど12月に私の家でインスタのピアノ同好会の弾き合い忘年会があるので、その時にお披露目できたらいいなと思っています。
モンポウの「前奏曲 第7番」は、モンポウというよりはメシアンのような現代っぽさが神秘的な1曲です。
この曲はほぼほぼ仕上げの段階に入っていて、暗譜と表現を確かめながら毎日数回の通し練習と苦手箇所の部分練習をしています。
ドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」は2001年に発見された遺作で、ドビュッシーが亡くなる前年の1917年に作曲されたとされ、史実的にはドビュッシーが生前最後に書いた作品です。
この曲もスクリャービン→モンポウからの流れで聴いてもプログラムとしてひとつの世界観を作りたいので、まとまりと流れを意識しながら表現付けの練習をしています。
この曲は技術的に難しいということはありませんが、この曲の雰囲気を魅力的に表現しながら演奏するのはとても難しいと思います。
前奏曲集第1巻「夕べの空気に漂う音と香り」や第2巻「カノープ」などの断片的な引用と思われるフレーズもあり、あまり知られていないけれども味わいの深い曲だなと思っています。
決して暗くはないくれど人の魂が昇天するような、ドビュッシーなりのレクイエム感が漂う小品ですね。
スペインの作曲家 マヌエル・デ・ファリャ「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」は、先生的には「とても太田さんっぽいし、これは舞台に乗せたら面白そう」と思ってくださっていて、私も楽しみながら練習しています。
もともとギターのために書かれた曲ですが、作曲者自身によるピアノ版があり、その版を弾きます。
この曲のラストでは、私が1次予選で弾いたドビュッシー「グラナダの夕べ」のラストのフレーズが登場するんですよ。
この曲も練習と同時に暗譜を進めていて、1小節ずつ細かく練習しています。
【ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番】
3番は今週末の本番に向けて、時間を割いて入念に最終味付けをしました。コンクールではなく、ピティナステップでの舞台初出しなので、ほぼ暗譜できていますが、一応楽譜を置いて演奏しようと思っています。
4番は、ゆっくりですが暗譜で通しました。
なかなか覚えられたなかった中間部も暗譜で通せて、全体の精度上げと表現を深めるステージに入ってきたと思います。
まだミスが多いので、雑味取りとテンポの安定が現段階での課題ですね。
【ドビュッシー 版画より「塔」】
今週からはグラナダの夕べは、メンテナンスモードで週に数回弾いて維持する感じになりました。長く取り組んだので、自分の表現でいつでも弾けるところまで練り上げられたと思います。
今月は2つの本番に乗せる「塔」を集中的に再仕上げ練習しています。
「塔」は、あらゆるクラシックピアノ曲の中でも最も好きな曲のひとつです。ピアノを習い始めて(だいぶ無謀にも)3年目からこの曲の練習をはじめ、途中何回も長い間が空きつつも、この4〜5年で数回の舞台に乗せてきました。
↑は、版画より「塔」「雨の庭」を初めて舞台に乗せた発表会のリハーサル動画です。
「塔」はシンコペーションのリズムとポリフォニーが私にはたいへん難しく、習得までかなり苦労しましたが、この曲が弾けるようになったことで、初心者の踊り場からより上級のステージに入れたように思います。
今日はなんだか気疲れしてしまい、初見練習はお休み😅