なんちゃら診断だけでは服は決まらない理由：同じ服でもNGという経験をリアルにしたことがあるか？
そもそも誰が40代おばちゃん（失礼、私のことですよ）の話を２時間グダグダ聞きたいか？笑 しかも有料で。そこに何があるからご依頼があり、何にお応えし期待を超えていかなければいけないのか？が、プロフェッショナルだと思っています。
お客様から1円でも頂いたらプロですよ…なんてそんな話をするつもりは毛頭なく。プロとしての仕事の価値や評価はどこにあるのか？ということを自分の経験やこれまで師匠やお客様に教えて頂いてきた具体例を交えてお伝えしました。
日本ライフオーガナイザー(JALO)協会員様のスキルアップのため月例開催されているJALOカレッジ。10月講師として登壇致しました。タイトルは
【講師業・マインドセット】
他業種で活躍しているプロに学ぶ〜衣食住を扱うプロフェッショナルとして信頼とご縁を大切に！一足飛びではなく着実にキャリアアップするためのヒント
協会員様のマインドセットにつながるよう異業種のプロを迎えて開催されているという主旨でのご依頼です。リアルタイムで20名様、アーカイブ合わせて約100名様がご聴講されます。
▼JALOカレッジ様 2023年10月を担当しました。
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これまで、企業所属のパーソナルスタイリストであったときには企業のクオリティを守り高めることが仕事の第一義でした。なので「私の」考えや価値観はお応えするものとしては別物として考えていました。
そうして磨いてきたコンテンツそれ自体（私の場合はスタイリング）の価値が、何よりの土台となって今があります。
パーソナルスタイリスト で言えば、コンテンツであるスタイリング自体の価値が仕事の評価や求められるものなのか。それだったら今検索したらごまんといる。国家資格でもなんでもなく名乗ればできる職業のため、提案力よりもSNSのWEBマーケティング能力で仕事が左右されている状況。なのでパーソナルスタイリスト の職業価値は残念ながら社会的には十分に認められていないと感じています。
かつ、服のことがわからない・評価できないからご依頼があるわけであって（好みや気分で最終チョイスが左右されてしまう）。資格の有効性としてのお客様から見たコンテンツの価値は明確に答えが出るナンチャラ診断にしか一定の基準が置けないという状況でもあると思う。
そんな業界全体の中で、パーソナルスタイリスト そのものの価値観を社会的に向上していくことは長い目でとても大事なことです。ある意味、会社名や組織に属することで仕事ができるのかというところに近い価値基準といえば想像しやすいかもしれません。時に、個人で仕事をしていると全てが自分の力、自分の実績、自分の出会い、、という風に勘違いしがちになるなと、広い視野を持つことの難しさを実感しています。社会的にはまだ十分認められていない職業ではあるけれども、そもそもの期待値や求められていることはその所属している業界によって醸成されているという感謝を忘れずに貢献して行きたいと思っています。
一方で、今目の前にある仕事に対して応えていくべきことは。コンテンツ（私でいうスタイリング）なのか。それとも・・・というところ。
私は、師匠のアシスタントに入らせていただいた時。顧客様に師匠と全く同じ服をご提案して自分は相手にされなかったのに、その経緯を知らず師匠が選ぶと喜んでお召しになった、という経験があります。
なんちゃら診断などで導かれる答えがお客様にとっての正解ではない、ということ。プロに求められるものが何かを、コンテンツとして導き出せるもの（服は選べているわけだから）以外でも磨いていく必要がある・求められるというとても痛い経験をしました。
「私の」価値観について今回ご依頼を頂いたことは、この意味でも大きな一つのマイルストーンとして感じています。全てはこれまでの経験や出会いで築いてくださった信頼の元にあるということを忘れず、プロとしての価値を高めお役に立てるよう精進して行きます。
＝＝＝以下、ご感想一部抜粋です＝＝＝
「心に残ったこと。 クライアント様からのアンケートです。 西畑さんのスタイリングを受けられて、ご自身に起こった変化の内容が印象的でした。 成果を手にして、「自信」「自己理解」を得られたことが、ベネフィットだということがとても魅力的でした。」
「西畑さんのビジョンやご経験からの お話、メモをたくさん取りました。クライアント樣の 見た目も内面も輝かせるサポートを 私も見習います。」
「パワフルで情熱溢れるお気持ちがガンガン伝わってきました。 重なることもたくさんあり、とても刺激的でした。 プロとは何か？ 背筋伸ばして、しなやかに 物事を考えられるサービス見直していきたいと思いました。」
「提供するサービスのその先をより明確に、また、それをもっと伝える必要があると感じました。 ポジショニングなど、今まで曖昧してきたことも、もっと深く考えて来年の目標を立てよう！と思います。」
今週末にはJALOカレッジ様にて講座の振り返り会でさらに学びを深められるとのこと。新たな気づきやご質問など、ぜひまたお聞かせいただけたらと思っています。
この度は貴重な機会をいただきましてありがとうございました！
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