甘い時間で残酷な呪いを
大嫌いなブラックコーヒーが酷く甘く感じて、思わず鼻で笑った。
腫れぼったい目は何を塗りたくっても誤魔化せず、朝から先輩方にたいそう心配をかけてしまった。こんな若輩者にわざわざ気を遣わせてしまい、大変申し訳ない。こちらを恐る恐る伺ってくるその視線に居たたまれなくなり、少し早めのお昼休憩に飛び出した。
喫茶店に到着したものの、食欲はない。が、何も注文せずに席を陣取るのもいただけない。疲れた体に糖分を、とも考えたが、きっと今の私の体では、それは涙腺をぶっ壊す爆弾になりかねんと踏