どうか、不幸にならないで
今日も私は空を見上げてる
雲が空を覆い隠しているけど少しの隙間から
ひとつの星が強く輝きを帯びながら真っ黒な空に現れた。
まるで、わたしはここにいるよって
言ってるみたいに。
祖父が他界してから3ヶ月の月日が過ぎて
何度も泣いて願った
私もじいちゃんのところに行きたい
私を置いていかないでって
その想いを抱えて
その気持ちを抑え込みながらここまできた
寒すぎてもふもふのコートのポッケに手を入れながら空を見る。
吐く息は白く、音はなく、真っ黒の闇に溶けてしまいたいほど幻想的な風景。
ひとつの星が雲から顔を出して強く光った
じいちゃんかな
じいちゃん。見てて。頑張るよ。
もう少しだけ頑張ってみるよ
そう泣きながら星に向かって呟いた
「頑張るんだよ。大丈夫」
そう、じいちゃんが言ってくれてる気がした。
、じいちゃん。
あなたは私の大好きな人だった
あなたの笑顔が大好きだった
私が感じた温かく優しく包み込んでくれる人はあなただった。
あなたがくれた優しさは今も忘れていないよ
私が小さい頃からずっと言ってくれたね
"幸せになるんだよ"って。