ジェームスヒストリー_ジェームスになった日
株式会社エース・マーチャンダイズ。
前身である「エースメタル」という社名から引き継いだ
「エース」という冠に、
コンテンツ価値の最大化をする「モノ」を企画・製造・販売するという
「マーチャンダイズ」という言葉をプラス。
それが、エースマーチャンダイズ(以下ACEMD)の名前の由来です。
じゃあ、社長であるジェームス秋山の名前ってどうしてジェームスなの?
そう思っている方もいるかもしれません。
ACEMDの社長であるジェームス秋山。
念のため重ねて説明いたしますが、ジェームス秋山は純日本人。
福岡生まれ福岡育ちの、生粋の九州男児です。
そんな彼が「ジェームス秋山」になったのは、15年前の事でした。
そのきっかけと、そして名前が引き寄せたものについてのお話です。
■シンヤは呼びづらい?
ACEMDがモノづくりの会社への舵を切り始めた頃。
秋山はモノづくりの幅を広げる為、新規開拓に取り組んでいました。
クライアントと同じくらいに大事なのは、仕入れ先であるメーカーや工場。
強力なパートナーとなる工場を探すべく、中国へ向かったのでした。
様々な工場、そして生産現場を支える人達との交流を深めていく中で、
思いもよらぬトラブルが。
それは「シンヤ」という名前が、
現地の人にとって非常に発音しにくいらしい、ということの発覚でした。
これから長く深く連携し、
モノづくりに取り組んでいこうという仲間にとって、
自分の名前が呼びにくい名前だなんて…一大事でした。
考えた秋山は、すぐに決意しました。
「そうだ、イングリッシュネーム付けよう」
行動の速さは、やはり当時から健在だったようです。
イングリッシュネームとは、どんな国の人でも呼びやすい名前。
本名とは別に自由につけていい、英語名の事です。
その時秋山の頭に浮かんだのは、
自身が好きな映画でもあった世界的に有名なスパイ映画である、
『007(ダブルオーセブン)』シリーズの主役の名前でした。
そう、皆さんご存知「James Bond(ジェームス・ボンド)」。
映画の中でジェームスは、
何度も危機的状況に陥り、そして女性に助けられます。
実は彼の活躍には、ボンドガールと呼ばれる女性の存在が不可欠なのです。
秋山は思いました。
「俺と同じだ!」
イングリッシュネームはすぐに決まりました。
これまで人生のいろんな場面で助けてくれた女性たちへの感謝を込めて。
そして、これから待ち受けるであろう困難や課題を、
女性を中心としたACEMDのみんなと共に乗り越えていこう、
という決意を込めて。
「ジェームス秋山」の爆誕です。
■迷惑メールかと思ったら…
ジェームス秋山となりしばらくたったころ、
彼のもとに1通の英語のメールが届きました。
びっしりと英語で埋まった文面。
いつもだったら「どうせ迷惑メールだろ」と放っておくところです。
しかし宛名の欄に「To James」と書いてあるではありませんか。
ジェームスの第六感が働き、
ゴミ箱へとドラッグしていた手が止まりました。
メール画面をスクロールしていくと…
そこには世界的に有名なアニメーション会社の名前が!
なんとそれは「ニューヨークでのグッズ制作に参加してみないか」という
オファーのメールだったのです。
このことが、
その後のACEMDのモノづくりの会社としての足掛かりとなったことは
言うまでもありません。
このオファーは、ただの偶然?
いえ、世界を相手にモノづくりをしていきたいという
意思表示である「名前」が、
新たな縁を引き寄せたのだと思いませんか?
そこから、ジェームス秋山としての活躍はさらに加速していったのでした。
■名前が縁を引き寄せる
そういえば、難病に罹患し生死をさまよったときも、
「名前」の呼び間違えがジェームスの命を救ったっけ…。
そう考えるとジェームスにとって名前は
とても大事なものなのかもしれません。
いまACEMDの社員は、全員がイングリッシュネームを持っています。
それぞれに意味を込めたり、決意を表したり、願を掛けたりした
そのイングリッシュネーム。
社内でニックネームのように呼び合うこともあるし、
クライアントやメーカーの方から
親しみを込めて呼んでいただくこともあります。
きっとこれからもそうやって、
たくさんの縁を引き寄せ続けていくに違いありません。
さて。
数年前、私のACEMD入社にあたっての1番最初の仕事が、
自分のイングリッシュネームを決めることでした。
悩んだ末に、閃き付けた、私のイングリッシュネーム。
それが、
「大好きな映画」の
「主役」であり、
「シリーズの多くで女性の活躍に助けられる人物」
という、ジェームスの付け方にならってつけたられものだということに、
まだジェームスは気づいていないかもしれません。