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趣味らしい趣味もなくて。

履歴書などで「趣味」を書く欄。
それらしい趣味がなくて困っていた。

いつもさんざん悩んだ挙句、
ショッピング、とか、カラオケ、なんて書いていた。本当にそれ以外思いつかなくて仕方なく。

趣味とは

・人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。
・人間が熱中している、または詳しいカテゴリーのこと。

Wikipediaより抜粋

そして、趣味らしい趣味というと、

読書、絵を描く、絵画鑑賞、映画鑑賞、(ピアノなどの)楽器演奏、音楽鑑賞、ライブに行く、スポーツ、スポーツ観戦、旅行、編み物、裁縫…
などが思い付く。

これらの中で、とりわけ熱中したり、詳しくなったりしたものは私にはなかった。
だから私は、趣味がない、無趣味人間、と思っていた。それが情けなくもあった。

東京で働いていた頃、ちょっとクセのある上司から、

「長橋さんも、映画鑑賞とかショッピングとか、モノに頼る娯楽的な趣味より、自分単体で生み出せる趣味があったらいいよね」

なんてアドバイスをされたことがある。

その上司は、マラソンを筆頭に、旅行、博物館巡りなど多趣味であった。

おせっかいだなぁと思いつつ、確かにそうだな…と思ったのだと思う。もう15年くらい前のことなのに、その言葉をたまに思い出す。

先日辞めた、結婚相談所の入会セールスの仕事で、ある同年代の男性の面談で、「価値観の話をするために、趣味を聞く」という台本に沿って趣味を訊いたところ、

「休みの日はブラブラ買い物するか、友達と飲みに行くかで趣味らしい趣味がないんですよね」

との回答で、非常に共感を覚えた。

「飲みに行くことで、どんないいことがあるんですか」と訊いてみたところ、

「さらけ出せる相手と話せるだけで幸せ。疲れた心が癒やされる」という言葉が出てきて、軽く衝撃を受けた。
あぁ、私もそうじゃないか…と。

それなら、趣味は、
「仲の良い友人と飲みに行くこと」でいいじゃないですか。「友との語らい」でもいいですね。

と気づいたら口走っていた。
そうか、趣味ってそんなことでもいいんだ、とふと思った。

今まで思い込んでいた「趣味らしい趣味」じゃなくても、対人関係における好ましい行いも趣味って言ってしまえばいいか。

趣味:
悩みを友人と分かち合うこと
本や映画を観た後に友人と意見を交わし合うこと
自分の失敗談を人に伝えること

ありだろうか

そしてnoteを始めたおかげで、また趣味を見つけた。

趣味:
文章で心のうちをさらけ出すこと
感情にぴったりの表現を探すこと

いやーこれすごくいい趣味じゃないか。
もう私、無趣味人間なんかじゃないね…!

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