エッセイ風の記事しか書けないと思っていた私が「小説」を書けたのは。
今年、創作大賞2024に向けて、思いつきで「小説」というものを書いてみた。第1章から第7章(最終章)まで、約35,000文字の恋愛小説である。
生まれてこのかた小説など書いてみたことはなかったし、書きたいと思ったことも一度もなかった。今年の創作大賞が始まったときも、エッセイ風の記事にタグをぺらっと貼って、とりあえず参加しとかなきゃね、くらいの気持ちでいた。
しかし、5月にある夢を見て、それまで蓄積していた思いと結びつき、物語として書いてみたくなった。
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上の記事でも触れていることだが、
性的マイノリティの方の生きやすい世の中を願う話を、エッセイとして書くよりも物語にしたほうがよっぽど描きやすく、そして書いていて楽しい、ということに気づいた。
「こんな考え方はどう思われるだろう?ちょっと煙たがられるかな?」と思ったら、創作物にして、登場人物やストーリーに責任を押し付けてしまえば思いを託してしまえばいいのだと思った。
例えば、
「最近歩きスマホしている人が増えたよなぁ、おちおち子ども一人で歩かせるのも怖いよな。どうにかならんか」とか、
「PTAってやりたがる人ほぼいないのに、やってくれてる人に対して文句しか言わない保護者も必ずいるんだよな。あれ嫌だよなぁ」とか、
誰もが、何かに対してなんらかの見解を持っていて、ときに途方に暮れてしまうようなもどかしさを持っていたりするものだと思う。「危機感」や「問題意識」とも呼べるかもしれない。それらを普段からnoteに書いたり、日記や紙のノートに綴ったりしている人なら、小説を書けるのではないかと思っている。知らず知らずにたまっていく違和感や、心の澱をなかったことにしないで可視化する、というのが肝心だ。
そうすると、心の中で、その問題意識について思いを巡らせるスイッチがONになり、そこから、ふとしたアイディアと結びつくことがある。アイディアというのは、物語の設定やワンシーンなど、ささいな思い付きのパーツでよくて、そこから「小説を書いてみようか……」が急に始まることがあると私は初めて知った。
私の場合だと、
こんなきっかけから、その後、バラバラと浮かぶアイディアを書き留めた。
好きになった男性(に見えるけど心は女性なので、この方は女性)にすごく迷惑がられながらも、それでも好きで追ってしまう私のような女性ってどうだろ・・・ウザいわな・・・
男性が性転換の手術をするためにタイへ行くのだけど、心配してついていっちゃうのって迷惑かな・・・ついでに旅行したりして・・・女同士のタイ旅行なら楽しいな。
タイへ旅行に行くときに病院まで手配してくれる友達がいたら心強いから親友を旅行会社勤務にしちゃおう・・・
こんな3つのアイディアだけで書き始めた。
(結局、2つ目のアイディアはちょっと大がかりすぎて、下調べの時間も思考も追いつかず書ききれなかったし、そのせいで3つ目のアイディアも無駄になってしまったけれど、もし今後書き直すのなら、このエピソードも加えたいと思ったりもする。)
書きはじめたものの、どうにも物語の展開が思いつかなくて、すぐに行き詰った。そこで、関連する文献や、当事者のブログなどを読みこみ、あまり壮大なストーリーにせず、地味でもとにかく着地を丁寧にすることを意識してみた。そして、物語の登場人物たちがどういう言動をしていくのが自然な流れか、読者が違和感なく、「え?なんでそうなる?」とならないように、「なるほど…まぁそうなるかもね」という共感や納得感を味わいながら終盤まで持っていきたい……私にとっては、もうこれだけで本当に大変な作業であった。それができたかどうかもわからないし、ストーリーに違和感を持つ方だって、もちろんいたと思う。
それでも、こんな小説初心者であっても、途中から脳内が真空状態のようになり(いわゆるゾーンに入った?)、なんとか物語を完結させ、伝えたかったメッセージを込めることができたので、完成時点では満点だった。中間審査を通過したときは、「あぁ、ナシじゃないんだ…!」とホッとした、というのが正直な想いだ。
時間もスキルも足りず、細かい人物設定や、心情の描写などが満足にできず小説の骨格しか作れなかった、と振り返って思うので、その反省をふまえて、2025年も小説を書いてみたい。
「問題意識」×「アイディア(物語の設定)」が浮かんではいるが、展開していくための素材は全く足りていないので、これから下調べが必要だ。早めに書きはじめて、書きながらリサーチをしていけたらと思う。
2025年、小説を書いてみようかな、という方がいらっしゃったら、ぜひご一緒に!!(←初心者代表にでもなったつもり)
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ここまでで、書きたいことの80%くらいは書いたのだけれど、アイディアのきっかけとなった「夢を見たこと」についても、おまけに書いてみたい。いや、おまけだけど、本当にお伝えしたいのはこれなのかもしれない。
私は昨年、夫婦関係に悩み、夫婦改善セッションなるものを受けたのだが、その先生から、
「知子さんが今の旦那さんとうまくいかないなら、他の誰ともうまくいきません。なぜなら知子さんは、自分自身とうまくいっていないから」
ということを言われ、大衝撃を受けた。
「じゃあ、自分とうまくいくには、どうしたら良いのか?」と問うと、
「ゆるむ」を意識してほしいという。
しかし、なかなか「ゆるむ」という感覚が腑に落ちず、途中で紹介いただいたのが、ネドじゅんさんの書籍「左脳さん、右脳さん」だった。
「ゆるむ」は、「右脳を優位にすること」らしい。
この本を約1年前に読んだときは、
「へ~……そんな考え方があるのか」と興味深くも懐疑的で、とりあえず内容をざっと理解した気がしただけだった。
しかし、心に残った内容を自分なりに咀嚼した結果、以下の考え方が自分のなかに定着し、創作の味方を得ることとなった。
少々スピリチュアル的な話になるので、興味のある方にのみ読んでいただきたく、有料としたい。
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