6年前に憧れてやまなかった仕事。
2018年頃のこと。
未経験でも、子持ちでも、家から出なくてもできる仕事って何かないんだろうか?ともがくように模索していたときに見つけたクラウドワークスという(ほぼ在宅の)お仕事マッチングサイト。
そこでWEBライターの仕事を見つけ、一時期かじったことがあったが、調べたり書いたりするのが遅すぎて、時給100円にもならなかった。
そんなときに、こちらのインタビュー記事を見つけて読んで、心の底から憧れた。
その当時、私は専業主婦で、長男はこども園の年少、次男はイヤイヤ期開始の1歳半。毎日こども園と家と公園という1キロ圏内で退屈な三角形を描くような生活で、私は35歳。手に職もないため、望む仕事で社会に復帰できる日は来るんだろうか、それとも来ないんだろうか、とつねに焦りを感じていた。
このインタビュー記事を読んだのは、「ライティング未経験の主婦が…」と言うタイトルに惹かれたからだが、読み終わって、
と思ったのを覚えている。
実際にこの方はライティングは未経験だったのだから嘘ではないのに、この卑屈さ…
「過去の仕事が活かしやすい経歴を持っている方はやっぱりいいよなぁ」と羨ましくて仕方なかった。
自分が過去いた業界(航空やIT業界)でもう一度…!と思っても、奈良県在住の子持ちが働ける気などせず、ましてやこれから探す仕事に、自分の過去の経験を活かせる希望など、1ミリも持てなかった。全て、ふり出しからやり直すことになるんだろうなと、切ない気持ちにしかなれなかった。
結局私は、いろいろな求人を覗いては憧れて、を繰り返しながら、何もできないまま、コロナ元年に第三子を産み、コロナ2年に1歳の末っ子を保育園に預け、やはりクラウドワークスで見つけた、在宅でWEB広告を作る仕事を思い切って始めた。
しかし、その会社で1年半ほどお世話になるものの、一部の業務が私にはどうしようもなく難しくて、苦手を克服できず、ギブアップした。
つくづく、みんなができることができない自分にガッカリして、砂の城のように築き上げただけの自信が一気に崩れた。
その後は、個人サービスの提供を模索するも、結局、先述の休職した会社の先輩たちから、個別に仕事をもらうことが増え、細々と食いつないでいる現状だ。
この先輩たちからの頼まれ仕事だけでは主体性がないよなぁ、と思いつつ、割のいい仕事をもう少しもらえたら…などとこの夏は企んでいた。
しかし先日、別の仕事をもう少し依頼したいと言われたのを断った。
子どものことや地域活動が私の中では優先で、さらに体力のない自分の生活を考えると、新しい仕事に割く気力は残っていない、と思った。
夫は「もったいない」と言った。
「書くこと」にエネルギーを使いたいと心が叫んでいた。
この夏初めてトライした、小説の創作をもっとやってみたい、と思った。今までの経験が活かせるというには余りある、使いたい自分の使い道だった。過去の経験を活かす、って職歴のことしか考えてなかったけど、そうじゃなかった。
これまでの人生で見てきたもの、感じてきたこと、それらに加えて、感性も、表現も、もっと磨いていきたい、と無謀にも願う自分が、愛おしい。
先週から、次男がマイコプラズマ肺炎にかかり、私ももらったのか、この週末は寝込み、
「私っていつも具合悪いな…昔から具合のいいときなんてあったっけ」とどん底まで落ち込んでいたのだが、今日やっと回復してきた。
そうしたら、清々しい気分で、書きたい、が湧いてきた。
と思ったら、長男もダウン。
今月は運動会もあるから、家族でウイルスリレーしてる場合じゃないのだが。
とりあえず10月は、ととのえ月間になりそうだ。
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