私を変えた一冊
みなさん、はじめまして!インターンのあおいです。
今回は、私が「NGO ACEでインターンをしよう!」と思うようになったきっかけの本を紹介したいと思います。
まず、本の紹介に入る前に、私のことについて少しだけお話しさせていただければと思います。
自己紹介
現在、私は大学3年生で、将来は国際貢献できる仕事に携わりたいと考えています。
私がこのように志すようになったのは、幼少期の経験が深く関わっています。小さい頃にインドに住んだことがあるのですが、当時、自分と同い年くらいの子どもが物乞いをしている姿を見て、衝撃を受けた記憶があります。
今となっては当時の記憶は断片化していますが、15年以上経っても鮮明に覚えているのは必死に物乞いをしていた子どもの眼差しです。その子どもは私がそれまで学校で接してきた友人とは全く異なる瞳をしていて、どこか寂し気で悲しみに満ちた瞳をしていました。
この子どもとの出会いから、自分とは違う環境で生きている子どもがいることを知り、世界で起きている課題に関心を抱くようになりました。
「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」との出会い
そして、それ以後、国際協力に関する本を手に取ることが増え、たまたまNGO ACEの著書である「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」という本と出会いました。
最初は「どんな本だろう?」と軽い気持ちで読み始めました。しかし、様々な環境で働いている子どもたちのエピソードを知り、児童労働を取り巻く複雑な環境があるということを読むなかで他人事ではないと思うようになりました。その中でも、特に印象に残っているのは、第1章「私たちが出会った子どもたち」で紹介されている、インドの少年スマン君のお話です。
スマン君は、病気で働くことができない母親の借金を返済するため、家事使用人として働きはじめました。彼はそれまで家事をしたことがなく、慣れないことも多くありました。しかし、「手ぎわが悪かったり、何か失敗したりすると、すぐに叱られたり、殴られたりしました。それでも黙って仕事をするしかありませんでした。」と話しています。
このように、彼は奴隷のように早朝から夜遅くまで仕事をさせられ、「夢も希望もなく、自分の人生この先どうなるのか、何をしたらいいのか…」まったくわからない状態に追い詰められる経験をしました。その後、彼は現地のNGOによって救出され、教育を受けられるようになり、「子どもを搾取するような大人がいたらそれをやめさせて、助けが必要な子どもたちを助けてあげられるおとなになりたい」と語っていたと書かれています。
私はこのエピソードとその後に紹介される児童労働の要因を知り、もっと児童労働について学びたいと思うようになりました。そして、大学生になったらNGO ACEでインターンをしようと決意しました。
児童労働というと、複雑なイメージを持たれている方もいるかと思いますが、この本では児童労働の現状や要因、私たちにできることなどが非常に分かりやすく解説されています。
児童労働や国際協力に関心がある方はもちろん、発展途上国について知りたい方、子どもの権利に関心のある方などもぜひ読んでみてほしいなと思います!
【詳細】
「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」は、全国の書店のほか、Amazon(わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。―児童労働者とよばれる2億1800万人の子どもたち | 岩附 由香, 白木 朋子 |本 | 通販 | Amazon )等でも販売されています。
また、既に「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」を読んだことがある方は、今回紹介しきれなかった、NGO ACEの著書は他にもあるのでこちらのURL(書籍・出版物紹介 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース) (acejapan.org))から覗いてみてください!