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【映画感想ネタバレ】侍タイムスリッパー

「カメラを止めるな!」と彷彿させる映画
池袋シネマ・ロサで公開された自主映画が1ヶ月足らずで全国100館以上で拡大上映
夫に誘われて見に行ってきました
この話だけで行きたくなった方は、この後は読まずに行っちゃってください

Introduction(公式サイトより要約)

未来映画社の劇場映画第三弾
幕末の侍があろうことか時代劇撮影所にタイムスリップ
「斬られ役」として第二の人生に奮闘する姿を描く
コメディ、人間ドラマ、チャンバラ活劇
資金集めもままならず諦めかけた監督に、
「脚本がオモロいから、なんとかしてやりたい」
と救いの手を差し伸べたのは他ならぬ東映京都撮影所
10名たらずの自主映画のロケ隊が時代劇の本家、東映京都で撮影を敢行する前代未聞の事態
2023年10月京都国際映画祭で初披露

これだけで、面白い!
そんな映画、一度見てみてみたい!
勝手な想像だけど、ほぼ満席の客席は、そんな映画好きな方々が集まっているような客層に見えた

あらすじ(公式サイトより要約)

幕末、会津藩士は「長州藩士を討て」との密命を受け、両者が戦う中、落雷が
眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所
守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる
心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、
剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩く

感想(ネタバレあり)

所謂、異世界転生とか、「JIN」のような過去へのタイムスリップものが大好きなんだけど、現代の知識を活かして生きるというストーリーが好きで
真逆の過去から現代へのタイムスリップものは、人は便利なものにすぐ慣れてしまうから、正直、話の膨らませ方によるよな〜と思いながら見に行った
ところが、その現代に「驚く」「慣れる」はほぼ描かれない
話の芯は、「侍」「切られ役」
全くぶれずにここだけをしっかり描くストーリー展開
2時間11分、飽きることは勿論ない

主役の方、もう侍でしかない
見た目も話し方も考え方も思いも
本当にタイムスリップしてきたのかなと

そして、現代が令和の今ではないというこだわりと思われる演出
「週に1本くらいの時代劇」があった時代
今は0本だよね
今、朝ドラ「オードリー」の再放送がやっていて、まさに似たような時代設定
最近の朝ドラ「カムカムエブリバディ京都編」でも、同じように廃れていく時代劇撮影所の話
私が子どもの頃、おじいちゃんが好きで水戸黄門をよくみていたな〜と思い出した
今は、大河ドラマくらい?

ちょうど昨日、NHKでディズニープラスの「SHOGUN 将軍」のヒットに関するTV番組を見た
ヒットの背景に
・国の歴史を正しく知る
・2016年のアカデミー賞で白人が総なめして以降、ハリウッドの人種問題に目が向けられ変わってきたこと
・コロナ禍で多くのアメリカ人が他国の作品を字幕で見ることに慣れたこと
(それまでのハリウッドは、白人主義で、英語音声で作品を見ることを当たり前としていた)
「SHOGUN 将軍」も主演の真田さんがプロデュースも努め、日本から時代劇のスタッフを多く招集して作品作りをしたとのこと
ハリウッド作品にも関わらず、基本は日本語のセリフ+英語字幕での配信

すっかり話が逸れてしまったけど、時代劇、これから来る!
年齢のせいかしら、時代劇カッコ良いよね
セットや衣装や装飾品
昨年の大河ドラマ「どうする家康」をやっていた頃、久能山東照宮博物館に行ったんだけど、全ての歴代将軍の具足を完備、素晴らしかった

それまくってるけど、最後に映画の話
チャンバラ 本当にすごかった
映画の制作の話なので、チャンバラ指導なども触れられていて、面白かった
そして、かっこよ。
世界中で日本の時代劇を楽しんでもらえる時代がやってきたら良いな

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