台湾よくあるマーケティング施策を紹介
こんにちは、ACCESS TAIWAN の Tommy です。
日本人が台湾に来る時に、おかしいなと思うところを紹介します。
※弊社の本業は 台湾・香港・シンガポールでのリピート通販サービス、
フルフィルメント(運営代行)、3PL (物流代行) を提供しています。
よろしくお願いします
前回は「台湾の野球歴史 と 台湾野球賭博事件」を紹介しました。
台湾の野球賭博事件(八百長)は多発して、今まで 5 回も発生しました。
今回は暗い話をやめて、台湾のよくあるキャンペーン施策を紹介しようと思います。今回紹介するのはよく台湾のコンビニ、通販で運用しています。
では本題を入る前に、まず雑談から始めます。
雑談
雑談①:割引の言い方が逆です。
台湾に来る観光客さんが割引を見ることが驚くと思います。
台湾と日本の割引表現が真逆です。
日本は割引率で表現します。
例:2割引、引く金額 1,000円 × 20% = 200円、
決済金額が 1,000円 - 200円 = 800円になります。
日本と異ない、台湾は割引後の率で表現します。
例:打 8 折、意味は 本来の金額 × 80% です。
1,000円 × 80%、決済金額が 800円 になります。
8 折 は 80% で、7 折は 70% で、85折 は 85% です。
日本と真逆ですね。
雑談②:割引の中国語 「打折」
なぜ中国語は 「打折」 という質問がありますか?
「折」は Discount 折扣 の意味です。
「打」は Discount する動詞です。でもなぜ動詞が「打つ」のか?
調査しました。
「打」の中国語は下記のいくつの意味があります。
叩くこと、例:打鼓、打撃
割ること、例:打破、打開
○○する、例:打掃 (掃除する)、打球 (ボールプレーする)
「打折」の打は、割ることの意味です。
元の値段を割って、安くしてもらうことです。
※中国でも「砍價」の言い方もあります。意味は 打折 と同じです。
※「砍」は切ることですね。
では本題の「よくあるマーケティング施策」を紹介します。
よくあるマーケティングの施策
台湾特色があるマーケティング施策は下記のいくつだと思います。
ポイント
買一送一
第二件六折
寄杯
などなどです。
それぞれ特別のところを紹介します
ポイント
台湾でもポイントの販促方法があります。
よくあるのは、コンビニ、スーパー、マクドナルド、スシロー…などです。
でも日本ほどの熱狂ではないです。
※日本はポイントカード大量に入れる財布があります。の
貯めたポイントは下記のことが利用できます。
還元
Family Mart を例にします。
一元一ポイントもらえますが、
還元するなら、300ポイントで一元引きです。
でもポイントを還元として利用するケースは一番少ないです。
ポイントを利用して、一個商品無料で手に入れます。
マクドナルドを例にします。
10元に一ポイントです、75ポイント貯めたら、ビックマックがもらえます。
またアプリ内での追加ポイント制度もあります。
毎日アプリを開いてチェックインだけで、ポイントがもらえます
指定のビデオを見ることや、ゲームすることで、追加ポイントがもらえます。
ネットで見た話、ある人は三つのアカウントを作成し、アプリ内の追加ポイントだけで、一か月に一食、無料で食べられます。
ポイント、プラス、追加料金で、高価な商品が手に入れます
例:台湾のスーパー 全聯 が 2020年で実施したポイントキャンペーンです。当時はすごくブームでした。
200元で一ポイントもらえます、例えば一番上の鍋でしたら、
30ポイントでしたら、プラス 2,999 元で鍋がもらえます。
70ポイントでしたら、プラス 2,499 元で鍋がもらえます。
ドイツの鍋で、商品が高いから、こんなキャンペーン設定は妥当と近所のおばさんから聞きました。
ポイント - 結論
台湾のポイントは日本ほど熱狂していないですが、
お金に敏感で、コスパ重視する人に対して、すごく魅力です。
ちなみに、景品を転売する人も多いです。
結論:コスパ重視する人が多い!!
買一送一
買一送一は「一個買うと一個もらえる」の意味です。
その他にも 買二送一、買三送一などがあります。
買は買うことで、送はあげることです。
よく買一送一キャンペーンを実施する業者は スターバックス です。
スターバックスはよく休日直前、勤労感謝の日(05/01)、土曜に仕事する日に「買一送一」のキャンペーンを実施します。
頻度は2ケ月に一回ぐらいです。
※土曜に仕事する日について、例えば、国のある休日が 火曜日か木曜日
こんな休日はなんとか四連休にしたいから、
台湾政府からは、休日前の月曜日・もしくは休日後の金曜日を休日にします
その代わりに直前の土曜日を仕事日に変更します。
買一送一キャンペーン期間内にはいつもすごく行列です。
ちなみに、買一送一のルールは、買うものともらうもの、両方は一緒にしないといけません。また、UBER EATS などは対象外です。
台湾では、スターバックス以外の買一送一キャンペーンがそれほど騒いでいませんでした。
買一送一 と 半額割引は同じですか、なぜ 半額にしない理由について
いつも買ってる消費者にとって、
「なぜ普段は倍の金額で売るのか、僕あほじゃない」と、
損失回避の心理に陥り、続きに普段買わなくなるかもしれません。一方、一個買うと一個もらえるなら、
もらった商品でのお得感が感じて、一杯タダでもらえた感じがします。
そのために、消費者の購買意欲を高めること可能性があります。
第二件六折
次は 第二件六折 です。
つまり、二個目が4割引です。
例えば、100元の商品が二つ買ったら、
100 + (100 × 0.6) = 160 元です。
※第一個の商品は割引になりません。
よくこんなキャンペーンやるところはコンビニです。
7-11 / Family Mart 両方ともこんなキャンペーンがします。
僕もいつも二本を買いますね。
また、第二件六折 の変形もあります。
夏では、コンビニはよくこのようなキャンペーンを実施します。
ドリンク二個買うと、最低0元のキャンペーンがあります。
でも割引率は抽選で決めます。
決済するときに、タッチパネルに四つのブロックがあって、どっか1つをクリックしたら、今回の割引率が表示します。
※以前はくじ引きタイプで、引いた紙の上に割引率が表示されてます。
このキャンペーンすごいのは、ゲームでよく使うスキル、不確定性です。
ランダムの割引率で、もしかすると 0 元になるよと、
毎回コンビニに行く時に、今回も0元になる可能性があるよと、
また一つ多く買いました。
ちなみに、割引率の統計は以下です。
7-11 では、
89 折 - 46.1%、79折 - 44.2% → この二つだけで、90%超えです。
0元の割合は 0.7%でした。
Family Mart では、
8 折 - 62.7%、5折 - 32.7% → この二つだけでも、90%超えです。
補足:Family Mart の割引は第二個だけ適用です。一個目の商品は割引適用しません。
0元の割合は 1%でした。
すごいマーケティング戦略です。😭😭😭
寄杯
台湾のコンビニコーヒーは、一杯大体 50 元ぐらいです。
コンビニのアプリで大量購入することができます。
例:7-11では、買30送7,買50送15,買100送40
つまり30杯コーヒーを買ったら、無料で 7 杯のコーヒーがタダでもらえます。単価が安くなります。
でも 100杯のコンビニコーヒーを買っても、絶対今飲み干せないので、
コンビニには取り置きの制度があります、
毎回コーヒー飲みたいときに、
台湾すべての 7-11 でコーヒー交換できます。
すごく便利かつ安いので、大量のコーヒー貯める人はいますね。
また使用期限はないので、いつでも使用できます。
※下記のはちょっと高級のコーヒーです。
ちなみに、コーヒー権限を他の人に渡すこともできます。
そのために、親友にコーヒー奢ってあげることもできます。
まとめ買い人が多いみたいです。
結論
台湾ではよくあるマーケティング施策はポイント・買一送一・第二件六折・寄杯…などです。もちろん他にもいろいろあります。
いくら以上に送料無料、期間限定使用できるクーポン…などです。
行動経済学では、人は損失回避欲求があります。
例えば、第二件六折、
もし二個目を買わないと、この二個目に割引チャンスを失っちゃいます。
そんため、潜在の損失回避することで、通常より一個多く買いました。
例えば、ポイント、
ポイント要らないけど、貯めたら、なんかもらえるから、
ポイント貯めないと損ですから、損失回避するために、ポイントを集めまくります。
例えば、この週末限定、ポイントが二倍もらえるキャンペーンを行われる。
では何か買わないと損、ポイント二倍キャンペーンで多く買わないと損と…
損害回避するために、僕たちもたくさんの罠に陥りました。
弊社は ACCESS AP TAIWAN、台湾・香港・シンガポールでリピート通販システム提供するサービスです。
もし台湾で商品販売するなら、損失回避欲求をうまく利用しましょう。
例えば、台湾人が馴染んでるマーケティング施策、
例:第二件六折、買二送一、セット商品 1個1,000元、2個だと1,800元、
期間限定のクーポン (使用金額制限もいいです)。
逆に注意必要があるのは一つ、毎日割引してることです。
例えば、台湾の市場はたまり 跳樓大拍賣、閉店セールをやっている店がありますが、何年経っても、同じことをやり続けています。
そうすると、今買わないと「損」の感じがしない、毎回見てるから、逆に騙されてる感じしかしません。
※跳樓大拍賣の意味は「ビルから飛び降りセール」です。
※日本語の出血大セールの意味です。
どうやって、消費者に「損」感じさせることが重要ですね。
以上です、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
2023/05/02 月曜日 17:45
TOMMY WU
ACCESS AP TAIWAN オフィス