自分を騙すということ
自分を騙すのが嫌いだ。
「まあ、一般的に見たら幸せだよな」とか
「告白されたから付き合ったけど幸せです」とか
「みんなと遊んだから楽しかった」という内容なしの感想とかが嫌いだ。
色々と理由をつけて、今日は筋トレを休もうとか、課題は明日にしようとか、そういう風に自分を甘やかすのとはまた違う。
なんていうか、他の選択肢を無視して、手の届く範囲で満足しようとしてないか?ということである。
誰かが「お前は幸せだよ」と言ってきたところで、私が幸せだと感じていないならそれは無意味だし、そんな自分を無視して「まあ、毎日飯が食えるから幸せ!」と言っていいのだろうか。
「他にもっと好きな人はいたけれど、その人とは付き合えないだろうから適当な人と付き合いました。それなりに幸せです」と安息していいのだろうか。
「みんなと遊ぶ」っていうのは一般的に見ていいことだから、自分の好きなことを犠牲にその行為をして「俺って幸せじゃん?」と思い込んで自分は満足したのだろうか。
もっと自分が望んでいること、したいことがあるのではないか。本当に私がしたいことは一体なんであるのか。そのためには何をしなければならないのか。
まるで就職活動みたいだが、このような考えでいないと、すぐに安易な幸せに目がくらみ、小さな世界で満足してしまう。
それは無論、私が弱い人間だからだが、弱い人間だからこそ、そういう風に自分だけは騙さずに味方につけていたいと思うのだ。