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2024年7月4日 08:11
ささ鳴きがする――ヒバリだ。庭木と呼気を交わしあう――一匹のヒバリ、ふくんだソウゾウを口にする「――――――」胸のふくらみにささ鳴きがコダマしている
2024年5月30日 16:24
不自由な腕で すっくりと盲目なかなたで 立ちつくす。ことに冷たく、ごとに優しき 硬質なアナタのUNhold 樹皮下を脈うつUNcold鼓動を静かに 重ね合いココロの強かを 解きあいこの星の一端ヲ――木霊する
2024年5月21日 10:15
ふいに、ただの道行きにひらけた視界の新鮮さ旧道木陰のふちの外、広大無辺な光のもとに小さき粒を連ねる空と―― のかんかく、と カチリ。嵌り込んだ器。がこぼす、自然な流れるモノの輝きを――野のユリと呼ばずにはいられない
2024年3月18日 16:31
潮騒に白いTシャツのなびいた休閑期スチルは暑いまなざしを水平線へのグラデーションカラーにそっていくこたえない空のしたかたむける太陽のあいまいな長針でいれたならあの真っ青に白いシロのまま
2024年3月14日 22:21
水ととらえる上空をなぞらえるコンクリート稜線その深層で凪うつた生ぬるい呼気のふきだまり。なんて窮屈なのだろうしのばずにはいられないかた手落ち缶コーヒー思いをはせるガラス戸がうつつより仕様のないなぐさめに不出来な面をしてくれる
2024年3月1日 11:15
晴れ日にそそぐ雨あしさし延べうる枝の葉朴訥と賢明にくすぐるよじりの斉唱は――はたはた はたはた はたはた ハタハタ笑ってる
2024年2月9日 20:25
形を捉えんと曖昧なままに知った気持ちで、さらに――あそびゆうらぐ真実の不定を知った、その矛盾口よりこぼれ、挿し入るモノは八拾重億と膨大に、日々化かせる。呆然の、満たしたるさまの、――なんと水き言だろう
2024年2月9日 12:37
とっておきの晴着を纏う一家をまえに「魂をぬかるつ」と男は激情をあげた。もはや、当て布を着ているその様相はとまどう写真屋の指さきに_とどかない。一家の主は迷惑を母は子らに安心を、黒黒とレンズにぬかれいならぶ顔端に浮かんだ恥入る口をキャメラは仔細を捕らえたむ――男の、怒りを燈した瞳のうちの手もと一点に朽ちゆ母の背中さへ
2024年1月30日 22:46
新鮮のさなか木立わたる暁に青青らのおこす新星どうして――儚くどうして――尊いミをときゆく朝露のうちにどうして。と、零しつた夢は知るべない銀河の――群れ、群れ、群れ
2024年2月2日 21:04
おとなしく音もなく燦燦と、降りそそぐ万遍と、ひとしみくすぐったがりに欄干よじり枝葉をふりふる木木はてにてを遊びいろ深む影のまにまを空は、白く瞬き――また白く おしみ ほころび恩寵とかたむけんメロディ夢うつつの彼岸ヲヤ
2024年1月29日 18:14
並木を射ぬくハハの陽や綺羅めく星の散逸を枝葉の陰りに深うして穿つた點は閃光のハナタ小鳥の詩もこだませて千々に乱れた光線も一対ガラスをも惹つつけぬいた――シン、と――シンと、こごる澱。哀よりも昏くしずんだ液面をあぶり 逆巻き カシラを捉え、さかしまに光りは天へと集帰せる
2024年1月26日 19:19
恋しいと。私を造るアナタから恋しいと。私を嘆くアナタから恋しいと。私の造るアナタからくる、クル、とヘんペンせしめたワタクシの後姿を垣間見るのは――後のこと。
2023年4月17日 16:04
薄情を測れたら泣き立つこともないのかな強くなりたいたとえ見せかけだとしても愛したい 傷なんだスノーホワイト溶けることないあなたスノーホワイト堆いあなた苦しみを沸きたつ紅い涙のかれぎわによじる身体より傷に生まれたとしても「木花」は 咲いたんだスノーホワイト溶けることないあなたスノーホワイト堆いあなたスノーホワイトのぞまない雪解けスノーホワイト-5℃の
2023年4月17日 13:09
金木犀の雨にうたれて鈍る足先に咲くクオリアのささめきこと金木犀の雨に泣いてるやわやかな幼心ようずくめた乳色の匂い金木犀の雨がやむとき愛の黄昏がときシューが子の芽ふき――褪せいく、泣き結晶がスペクトラム恍よ