木の実と葉 #シロクマ文芸部
企画に参加させて頂きます。
ヨロシクお願いします。
今回も音楽を絡めたエッセイを書いてみようと思います。
「木の実と葉」
それは季節を感じれるものでもあり、同時に自分自身が今ここに生きていることを自覚させてくれるものなのかもしれない。
木々…。
木々を見ると、実に多くの表情を浮かべてることに気づく。
晴れの日も
雨の日も
暑い日も
寒い日も
風の日も
四季にあわせて見せる多彩なよそおい。
電車の中から眺める木々の景色。
これから仕事の時間をむかえる時も
仕事を終えて何気なく車窓を眺めた時も
変わらない姿で心の中に映る。
その姿に安堵の気持ちを覚え
時の移ろいを只々さりげなく忍ばしている
木々に身を寄せる葉っぱたち。
穏やかに
時に風に揺られ
時に雨に打たれながらも、しなやかに力強く木々と時間を共にする。
まだまだ日中は半袖で過ごせる気温とはいえ、少し色付いてきている葉っぱを見かける。
いや、元々そんな色だったっけ?
いやいや、あれは色付いてきたんだ。
なので確実に季節は進んでいる…。
葉っぱと同時に木々には実をたくわえる種類も。
銀杏やドングリ、松ぼっくり、カキの木、ムラサキシキブなどなど…。
そのような木の実を見かけると何となく季節の深まりを感じてしまう。
特に地面に落ちた銀杏は、この時期ならではの「ニオイ」だなと。
ええ、そうやって一年は巡っていくんですね。
「木と実と葉」
互いが共存し
同じ価値を共有する
それは三者が対等に存在し、自然の育みがなければ成り立たないもの。
育み=自然界の愛といったところか。
晴れも
雨も
風も
雪も
太陽も
夜の暗闇も
暑さも
寒さも
全ては「愛」あっての事象。
「木を見て森を見ず」
人間界にはそんなことわざがあったな。
物事の全体を忘れがちになることを揶揄しているそうだが。
だが、ここでは「木を見て森を見る」。
木と葉と実に注視していると自然と森にも目がむく。
森に潜む一本一本の木々や、葉っぱ、実っていく木の実たち。
一本の木の変化に潜むドラマは、森という単位で見ると、よりそれを感じることができる。
あの森たちにも自然界の「育み」が降り注いでいるのだ…。
御年88歳を迎えるブルースマン、バディ・ガイの2022年作品。
バディ・ガイの過去記事
長く生きてきた人間、ブルースマンだからこそ放てる渾身のメッセージ。
バディの鳴らすストラトがひたすらむせび泣く。
それは秋の深まりを現しているかのように。
そして人生に必要なものを教えてくれるかのように。
ってな感じで今回も企画に参加させて頂きました!
楽しいですね。
ありがとうございます!