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デジタルネイティブな子どもとアナログな母親

しばらくnoteが書けないまま時間が過ぎてしまった。
なぜ書けなかったのかはよくわからない。

ネタがなかったというのも本当だが、
見栄を張りたかったり、カッコつけたかったり
そんな気持ちもあったのかもしれない。

とにかく今の状況ブレイクスルーするために少しずつ書いていきたい。
しばしお付き合いいただけると、うれしい。

今日は小学6年生になる子供の話をしようと思う。
先日12歳の誕生日を迎えたわけだが、誕生日プレゼントにノートPCを購入した。

中学になるとPowerPointやExcelなどを使ってプレゼンテーションする授業があるらしい。
だから早いうちにPCの使い方に慣れてもらおうと、清水の舞台からバンジージャンプする勢いで買った。

財布はとても痛い。つらい。
めっちゃ泣いている。


PC購入後のセッティングは全部母がやらなきゃだめだろうなあって思っていたのだが。

「セッティングお母さんがやろうか?」と聞くとクールに一言。
「 いやいいよ、自分でやるから」

本当にできんのかな?なんてしばらくほっといてみると、彼女はYouTubeを開き、「Windows のセッティング方法」を検索しはじめる。

そして動画を見ながら、ちゃっちゃかとWindowsのセッティングを始めてしまったのだ。

彼女はまだ未成年者なので、プログラムのダウンロードなんかには保護者の同意が必要だ。
親の同意がいるとこだけ「お母さんやって」 と声をかけてくるものの、 あれよあれよという間に Windowsは準備万端になっている。

次は Microsoft Officeの番。
母が手伝ったのはこれまた保護者同意欄だけ。 
あとはすべてYouTubeを参考にしながら一人で終わらせてしまったのだ。

そして”韓国のMicrosoft Office”と言われる「アレアハングル」もあっという間にダウンロード、準備完了。

母はこのときはもう「保護者の同意マシーン」と化していた。同意にクリックするだけの簡単なお仕事(笑)

そして彼女のお目当ての「クリップスタジオ」というお絵かきソフトを準備し、絵を描くためのペンツールまでちゃっかりと数種類ダウンロードしている。

この間約2時間強。
めっちゃ早くね?

親バカ全開で「 あんた天才?なんでそんなにスラスラとできんの?」 と聞くと、彼女はまたクールに一言。
「 こんなの誰だってできるよ」 

彼女いわく、
「PCは学校でいじってるから分かるし、YouTubeとか見れば真似するだけでできるから」


そうなのだ。
彼女はデジタルネイティブ世代。

生まれた時から PC やスマホがそばにある。
日々の生活に溶け込んでいるそれらを
まるでおもちゃのように何の違和感もなく扱う。


彼女の学校では小学校4年生からコーディングの勉強ができる。
(これは強制ではなく希望者だけだけど)

彼女は小学校4年生から夏休み、冬休みと学校のコーディング授業をとっていた。
授業ではコーディングを教えるだけではなく、PCの基本的操作からExcelやPowerPointの使い方なども教えてくれていたようだ。 


では、私はというと。
小学校の頃にやっとNECのPCが登場。
ポケベルが登場したのは高校生の時、携帯電話にいたっては高校卒業してから。

アナログで育ってきた世代は到底太刀打ちなんてできない。 


今までは子供に教えることが多かった。
たとえば
こぼさないご飯の食べ方だったり、
お友達と仲良く遊ぶ方法だったり。
自転車の乗り方や、バトミントンのやり方、
夏休みの宿題を計画的にこなす方法。

そんなささいな日常のあれこれを笑い合いながら、ときにはケンカしながら教えてきた。

でも気がついたら、私が教えられることはもう残り少なくなっているみたいだ。
ほっといても、きっと彼女は一人でも手探りで学び取っていくだろう。

これからは今までとは逆に、子供から教わることがきっと増えていくんだ。


どんどん大人に近づいていく子供。
これから彼女はどんなふうに成長し、どんな女性になるのだろうか?

でも少しだけ贅沢を言ってしまうと。
もうちょっとゆっくりと、母の手が伸ばせる場所で大きくなっていってほしい。

心のなかでひっそりと願うのだ。


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