研修概要「PEP TALK〜気になる子どもたちのために、効果的な声かけを〜」乾倫子 先生(日本ペップトーク普及協会) 2024.2.18
ペップトークとは
ペップ(pep)とは日本語で「元気」「活力」
ペップトークはスポーツの試合前に監督が選手を励ます短い声かけのことを言い、基本的にポジティブで分かりやすい内容になっています
当研修ではスポーツの試合前以外でも日常的にペップトークを使うことで、相手や自分の自己肯定感を高める方法を学びました
ペップトークの4つのステップ
①受容 事実の受け入れ
何よりもまず、心の中に余裕がないと事実を受け入れることができません
このステップでは心の中に溢れる、マイナスな感情の一部を「大丈夫」「やればできる」などプラスの言葉で取り払い、事実を受け入れるだけの余裕を作ることが目的になります
②承認 捉え方変換
受け入れた事実に対して、ポジティブな捉え方に変換していくのがこのステップとなります
リフレーミングといえば、分かりやすい方も多いかもしれません
例
授業中うるさい → 発言力がある
ケンカをする → 想いが強い
言いたいことを言えない → 気を遣っていて優しい
自分の中に閉じこもる → 一生懸命考えている
話を聞かない → 意見を持っている
ないものではなく、あるものに目を向けていくことが、捉え方変換のコツです
③行動 “してほしい”変換
このステップで行うことは非常にシンプルです
ペップトークをする際に「’してほしくない内容’+否定系」という表現を使わないことです
上の文章がすでにその形になってしまっていますね(笑)
緊張している人に「緊張しないで!」とつい言ってしまいがちだと思いますが、声をかけられた方は分かっていつつも「緊張」と言う言葉のイメージが残ってしまいます
「緊張」と言う言葉を聞いた時点で、緊張を忘れる・考えないようにすることが難しくなります
このことに関しては「シロクマ現象」「ザ・ゲーム」と検索すれば、面白い記事が読めると思います
よって、このステップでは
焦らないで → 落ち着いて
心配しないで → 安心して
緊張しないで → リラックスして
と言ったように、してほしい内容に変換していくことが必要になります
④激励 背中のひとおし
キーワードは「相手に合わせる」
人によって、かけてほしい言葉の温度差があります
激励系で強く押すのか、見守り系で優しく押すのか、相手に合わせて決めましょう
まずはセルフペップトークから
他人を満たすためには、まずは自分を満たすことから始めましょう
他人と比べる「水平比較」ではなく、個人の成長を評価する「垂直比較」の視点から
自分はこうありたい、こうなりたいと言う言葉の宣言をしてみるのもいいです
また、座右の銘を設定するのも良いでしょう
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