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ウォーミングアップとスタティックストレッチ

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こちらの記事は 2024年6月22日 に信州Lycaonsのページで公開した記事を一部内容を改変して転載したものになります。

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今回もまたスタティックストレッチネタを引っ張ります笑


トップ画は身体の柔らかさはチームダントツ、前回エンドレスリレーを担当してくれた詩織先生です✨



というのも、何となく感じるのは最近スポーツ界ではスタティックストレッチというものの好感度が低いというか、オワコン扱いを受けがちな気がしていてちょっとそこに物申したいなと思っていたんです笑


「スタティックストレッチは筋出力を低下させる」

というのは既に実証された事実なのでそこにはもちろん反論しませんし、ウォーミングアップではダイナミックストレッチよりもスタティックをしましょう!!なんていうつもりもありません。


が、出力を低下させるからウォーミングアップではスタティックストレッチをしない方がいいと言い切れるでしょうか?


個人的に↑の論調というのは「理想論」だと思うんです。


競技をする上である程度適切な筋のボリュームやテンションのバランスが元々できていれば、ダイナミックストレッチ的なアプローチだけでウォーミングアップを行うのが、時間効率も考えると最適かなとは思います。


が、例えば日中は長時間のデスクワークが本職だったり、日中は教室でずっと授業を受けている学生を想像してみてください。


椅子に座った姿勢というのは腸腰筋が短縮しがちですよね?

それが長時間続いた後の終業後、または帰りのホームルームが終わってさぁこれから部活だ!となった時、ニュートラルな身体の状態になっているでしょうか?


多分パッと立ち上がった時に骨盤がスムーズに立ちきらないとか背中がガチガチになっているとか、どこかしら固まった部位があるんじゃ無いかと思います。


腸腰筋を例に挙げた話を続けますが、立ち上がった時に腸腰筋が固まっていると、拮抗筋である大殿筋の出力が低下、というか、腸腰筋のタイトネスに抗って骨盤を立てるためには大殿筋が出力を上げないと骨盤が立たなくなってしまいますよね?


ブレーキペダル(腸腰筋)を踏みながらアクセル(大殿筋)を踏み込まないといけない状態になっているということです。


この「主働筋」「拮抗筋」などの話はまた次回以降詳しくお話ししたいと思います。


それが更に、身体の筋のボリュームや筋力のバランス、機能バランスとして

股関節伸展筋群(大殿筋など)<股関節屈曲筋群(大腿直筋・腸腰筋など)

となっている場合、普段からブレーキの方が強いのに動作をするために必要なのでアクセルを必要以上に強く踏み込まないといけない=燃費が悪い状態になってしまいますよね。


そういう場合、まずは短縮している腸腰筋や大腿直筋に対してスタティックストレッチをかけて一度出力を低下させ、その他にも各部位での筋のテンションバランスをある程度整えてからダイナミックストレッチなりで可動域を出せるようにした方が、余計な負荷をかけずにウォーミングアップができると思いませんか?


その中で出力が低下し過ぎたり機能としてのバランスが崩れたりした部位に関してはコレクティブエクササイズなどを用いて改めてスイッチを入れ直す作業をしてあげれば良いと思うんです。


厳密には、ウォーミングアップのためのウォーミングアップなので、ある意味セルフケアとも言えるのかもしれませんが、いずれにせよ

「スポーツ活動前のスタティックストレッチは悪」

みたいに思っている方に、ちょっとだけ考えてみてほしいと思い、今回こんなテーマで書いてみました。


できる限り敢えて学術的になりすぎず、わかりやすさ重視で砕いた表現でお伝えするようにしたいと思っているので、厳密に言ってしまうと少し違うなと思われる部分もあると思いますし、逆にそれでもちょっと難しくてよくわからんという方もいらっしゃるかと思います。


そもそもこのnoteの1,500文字程度で伝え切れるほどの表現力を持ち合わせていないのもそうですし、齟齬の無いように書こうとすると物凄い膨大な文字数になってしまって最後まで読みたくない感じになってしまうと思います。


なので今後もこんな感じのちょっと中途半端なスガワラ的コンディショニング論になってしまうとは思いますが、もっと深く聞きたいとか質問なんかがあれば是非コメントもしくは直接ご連絡・ご来院頂ければと思います!



っていう宣伝かーいwww


って感じですが、こういう記事をきっかけにコンディショニング=身体の準備というものに興味を持ってくださる方が一人でも増えればという以上の番人に対する的確な情報提供というのもこういう文字媒体だけだとなかなか難しいなと思っているので、ホント、気軽に頂ければと思います!



すがわらこうよう

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