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痩せたいじゃない、痩せなければならないんだ

その日、身長170センチそこそこの成人男性の体重が75キロを叩き出した。
あまりの衝撃に、風呂上がりに全裸で体重計に乗るその男の大事な部分がキュッと縮こまったと言われている。


これははっきり言って一大事だ。
体重の増減に一喜一憂するタチではないが、過去見たことのない75キロという数字にはさすがに危機感を覚える。
どう考えても太り過ぎ、肥満だ。
一世を風靡したメタボリックシンドロームに片足を突っ込んでいる。

もちろん、体重計に乗るまで肥満への導きを感じていなかったわけではない。
それはもう、毎分毎秒、我が肉体が太っていっていることに気づいていた。
キツくなるTシャツ、周囲からの「また太った?」という非難。
ヘラヘラと笑って誤魔化して、しっかりと脂肪を蓄えてしまった。

ここで食い止めなくてはならない。
いまこの瞬間が絶対的なターニングポイントであることは、わかりきっている。
痩せるぞ。
そう決心しパンツを履いた。


紆余曲折ね

参考までに私の体重遍歴を記してみよう。
部活に精を出していた高校3年生が我が人生で最もマシな体格で、体重は69キロあった。
部活を引退して大学生となり、怠惰を極めたところ格段に筋肉量が衰退し、気づけばひょろひょろな見てくれで62キロへ減少、そこからは暴飲暴食に暴飲暴食を重ね、さらに暴飲暴食に走ったことで体重は増加の一途を辿ったわけだ。
加えて社会人となり、格段に増えたストレスと、格段に減った趣味の時間が余計に食欲を駆り立ててしまい、今日の救いようのないデブ重松を作り上げてしまった。

一つ白状する。
入社に合わせて購入したスーツも、2年目に新調したスーツも、今では着れなくなってしまった。
肥満とは心身の健康や周囲からの見られ方だけでなく、金銭面にも大ダメージを与えるものであるのだ。
恐ろしや。


ダイエット

ダラけ切った肉体を引き締める手段として、摂取カロリーを減らして、かつ消費カロリーを高めることにした。
両方の側から緩くアプローチする所存である。

摂取カロリー削減作戦については、朝食を抜くこと夕食で糖質を制限することとする。
1日3食が当たり前だと刷り込まれている身としては、朝食を抜くことに若干の戸惑いもあるのだが、実はカロリーを減らす以外のメリットもあるのだ。

巷で話題の某宗教団体のような怪しい話では決してないのだが、諸事情で「セロトニン」という幸せホルモンを意識的に作り出すよう取り組んでいる。
セロトニンはどうやら胃腸でも生成されるようで、朝食を抜き、消化機能を休ませることでその物質を作り出しやすくできるらしい。
真偽の程は定かでないが、朝食を抜いてカロリー削減かつセロトニン入手となれば、一石何鳥かという嬉しさだ。いや、普通に二鳥か。

消費カロリーを高める作戦については、筋力をつけて基礎代謝を上げることを中心に、軽めのランニングも足していこうと思う。
やっぱりヴィジュアル的に筋肉は必要不可欠だからね。
どこの筋肉をイジメ抜くかというと、やっぱり太ももでしょう。
全筋肉の4割近くを太ももが占めるとも言われていて、ここを鍛えれば手っ取り早く基礎代謝を高めることができそう。

https://youtu.be/beINoNuoRHk

このマッスル兄さんのYouTubeにお世話になります。


目標は

ダイエットをするからには目標を設定しよう。

①体重70キロを割る
あまり体重の数値を気にしたことはなかったが、ダイエットの進捗具合がわかりやすいので採用。つまり5キロ減ですね。

②奥さんに褒められる
奥さんとは高校生からの付き合いなので、スポーツをしていた頃から現在に至るまでの過程を見ている。
幾度となく、そろそろ痩せや、と忠告してもらっていたが、ことごとく裏切ってきてしまったので、ここらでなんとか痩せないと夫婦関係がやばい。

③友人からの評価を取り戻す
明らかに増えたデブいじりを見返してやる。デブってなかなかおいしいポジションであるが、そうも言っていられない。
自慢かと思われるかもしれないが、数年前まで初対面の人は口を揃えて妻夫木聡に似ていると言ってくれていた。たまに成田凌も。
あ、100%自慢です。
またいつかそんな嬉しいこと言われたい。



昨晩抱いたダイエットの決意を胸に、今朝もう一度体重計に乗ってみると、76キロ!増えてる!まじか!!
ダイエット始まります!


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