重松ジョウ

1996/京都 朝井リョウとMrs.GREEN APPLE、お寿司が好きです。

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    みなさんの素敵なnoteを集めさせていただいとります🙏

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    書いてて楽しかった記事を厳選しています。 完成度は知りません。

  • ザ・超名作

    素晴らしい作品です。

最近の記事

逃走

シェイクスピアは1564年に生まれ、1616年にその生涯を閉じました。 私は「十二夜」、「ヴェニスの商人」、「オセロー」なんかを通ってきましたが、挙げたらキリがないほどの名作を産み出した、超天才作家です。 現代の文学、演劇、音楽なんかにもシェイクスピア作品の血は脈々と流れているようです。 だけども案外、良い扱いを受けていない。 多分どこの大学でもそうなんだろうと推測しますが、英文学を齧る講義にシェイクスピアが登場するたび、壇上の教授は彼の生涯に無慈悲な語呂合わせを当てはめ

    • 人生割と上手くいってますよ

      7月24日、京都は祇園祭の佳境を迎えました。後祭りというもので、8階ほどの高さをした山鉾が何十も連なり、市内中心部を巡行します。 盛大に盛り上がる前祭と比べて、後祭りでは出店や歩行者天国もなく、どこか落ち着いた空気感が街を纏っています。人によっては、1ヶ月にも及ぶ祇園祭が終わりに近づく気配を感じ取り、センチメンタルになっているかもしれません。 たがしかし、私の心はぐさぐさでした。あの山鉾から天に伸びる長刀で刺されたように。 あるいは、私の心はごろごろでした。あの後祭りの京都

      • いつか、少しだけでいいから、京都にいた頃を懐かしんでください。

        北大路交差点から真っ直ぐに伸びる烏丸通を望むと、7,8キロ先にそびえたつ京都タワーがチョークくらいに見えるのが好きだった。 春学期も終わりの見えた7月。 うだるような暑さでアスファルトは燃え上がり、京都タワーはおろか、一寸先すらうまく見えない。 大学構内をだらだらと歩く学生は揃いも揃って腑抜けたツラをしていた。 しかしまあそれは無理もない話で、祇園祭の高揚感に満ちたこの時期、勉学に励む学生など皆無である。 恋愛に忙しいのだ、そんなことをしている暇などない。 講義ノートを

        • 厳格な父の愛で揺れるベッド

          その日、不器用で厳格な父の愛がベッドを揺らした。 揺らしたのは、母への愛じゃない。 それはもちろん母への愛で幾度となく揺らしてきたはずだが、両親の営みをここに書き連ねたって誰が幸せになろうか。いや、誰も幸せにならない。 そう、これは息子である僕への愛の話だ。 厳格な父と僕 父は当時国家公務員で、悪い企業や人と関わるような雰囲気の仕事をしていた。 その影響か、とにかく「正しくあること」を自分に課し、家族にもそれを求めるような人だった。 なんだかルールとか決まりに固くて、

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        記事

          仲良くなるには下ネタでしょ

          京都に出てきたばかりの時、とてつもなくすけべなやつと親友になった。 甲斐性と根性とお金のないやつだったけど、すけべ心だけはピカイチなやつだった。 そんな彼の言葉で、確かに!と思ったものがある。 「大学で浅い友達いっぱいできたけどさー、深い友達になるにはやっぱ下ネタが一番だよな」 多分これを言った時もすけべな笑顔をしていたと思う。 でも、本当にその通りで、特に男はなのかもしれないけど、どんなに取り繕ったって頭の8割はエロいことが占めてる。 だからすけべ話とか気になる女の

          仲良くなるには下ネタでしょ

          1mmたりとも脳を使わないnote

          3連休、3日出たら3連休のスペシャルゴージャスウィークも今日で終わってしまいますね。 3連休に挟まれた3日間の出勤なんて、先発ピッチャーが登板翌日マッサージを受けに球場に行くくらい流した気持ちで職場に向かいました。 実際には残業してヒーヒー言っていたわけですが、それでもたったの3日出てまたまた3連休に突入できたので最高of最高なのですよ。 そんな夢のような時間が終わるなんて信じられません。明日から5日働くなんて断固拒否です。 みなさん気持ちはよくわかります。残り1日を何

          1mmたりとも脳を使わないnote

          カヌレのブームを止めてみた

          いま、世間にはカヌレブームが到来している。 あの茶色のやつ。 外はカリッと中は中はもっちりのやつ。 近頃、やたらめったらカフェのメニューやデパ地下に並び出したので、見かける方も多いだろう。 僕個人としては、ラム酒の香りと黒糖の甘ったるさが苦手なので、ほとんど口にしない。 彼の良さを否定するようで申し訳ないが、カヌレさんだって僕みたいな小太りにばくばく食べられたくはないと思うのでお互い様だ。 だがしかし、僕の身近にはカヌレに取り憑かれている人がいる。 何を隠そう、たびた

          カヌレのブームを止めてみた

          復職が決まった社会人の心の内

          こんにちは、絶賛社会人おやすみ期の重松です。 まだまだ、というか出来ることなら永遠に働きたくないのですが、ついに8月1日から職場に復帰することが決まりました。また、正式復帰の前に、今週の金曜日に手続き等で職場に顔を出すことになっています。 適応障害、うつ状態で休職し、2ヶ月ちょっとで復職することになった今の心境を整理するために、それから、周囲の人には話せない気持ちをここに書き留めるため、記事にしてみます。 ちなみに、休むと決まった時の気持ちはこちらにまとめていますので、気

          復職が決まった社会人の心の内

          痩せたいじゃない、痩せなければならないんだ

          その日、身長170センチそこそこの成人男性の体重が75キロを叩き出した。 あまりの衝撃に、風呂上がりに全裸で体重計に乗るその男の大事な部分がキュッと縮こまったと言われている。 これははっきり言って一大事だ。 体重の増減に一喜一憂するタチではないが、過去見たことのない75キロという数字にはさすがに危機感を覚える。 どう考えても太り過ぎ、肥満だ。 一世を風靡したメタボリックシンドロームに片足を突っ込んでいる。 もちろん、体重計に乗るまで肥満への導きを感じていなかったわけではな

          痩せたいじゃない、痩せなければならないんだ

          キャンプとはつまり人生なのかも

          先日、十年来の友人がサシでキャンプに誘ってくれた。 僕がメンタルの不調で休職していることを伝えたすぐ後のことだ。 彼は生まれながらにキャンパーかと思わせるほどのキャプ好きで、月に2回は山奥に出かけてテントを張る強者である。 テントやチェアはもちろん、焚き火の道具やお洒落なランタンなんかまでも持っていて、ボーナスが入ればどんなキャンプ用品を買おうかと考えているのだった。 「なんも用意せんでいいから」と言われていたので、超の付くキャンプ素人である僕は、手ぶらで彼の出してくれた

          キャンプとはつまり人生なのかも

          部屋をきれいに保つライフハック

          休職している26歳男性の1日は掃除から始まります。 お掃除ロボとタッグを組んで、奥さんが帰ってきた時に気分良くなってもらえるよう、せっせか動き回っています。 これは一人暮らしをしていた頃の自分には考えられません。 結婚前に暮らしていた北山の下宿は、あっちこちが散らかった、それはもう汚部屋でした。 ザ・男の一人暮らし。 彼女がくる日だけ急いで掃除をするというスタイルで生活しておりました。 ただね、下宿が汚部屋と化していても、誇れることが一つありました。 それは、虫が出ない

          部屋をきれいに保つライフハック

          20代がデートしてないとかほっといてよ

          「20代男性の4割がデート未経験」 ぼーっと眺めていたテレビの中で、コメンテーターが議論している。 どうやら内閣府の調査らしい。 いやいやいやちょっと待てーい! そんなわけがない。 だって高校生の時は誰と付き合ったとか誰と別れたとかで頭いっぱいだったし、大学生の時もみんな息をするようにデートしまくってたでしょ! 4割がデート未経験なんて嘘や!! ええ、そうですよ、なんの根拠もありませんよ! と、まあ、テレビを見ていたら感化されて図らずも恋愛モードになってしまいました。

          20代がデートしてないとかほっといてよ

          大学デビューってこんなんだっけ

          デビューを決意 それはまだ髪を茶色に染めていた大学1回生のこと。 僕はラーメン研究会なるサークルの新歓で出会ったトモヤとよくご飯に行っていた。 「ご飯」とは言っても、安い居酒屋で安いビールを飲みバカ騒ぎする会では決して無い。 京都の街に数多あるオシャレな飲食店、通称「オシャ店」を探し歩き、いつか巡ってくるであろうデートでスマートにエスコートできるように練習しようぜという会だ。 僕もトモヤも田舎の出だったので、京都の「オシャ店」に強烈な憧れと、一方で恐怖心を抱いていた。

          大学デビューってこんなんだっけ

          物語が書きたいよう

          休職について2つ投稿し自分の気持ちを整理することができたので、これからは純粋に物書きを楽しみたい。 そこで思ったのが、ああ、物語を書いてみたいなあ、ということだ。 なぜ哀愁漂う口調なのかと言うと、これはnoteを始めた時からずっと抱いていて、今なお達成されていない願望だからだ。 なんてったって、僕には発想力がない。 物語を形作る設定を思いつけないし、発展させることができない。 それに登場人物の感情を動かすことなんて到底不可能だ。 重松の底力思い返すと、子供の頃から発想

          物語が書きたいよう

          新婚早々に夫が適応障害になるなんて

          その日、仕事から帰宅し、すでに自宅にいる僕を見て、「どうしたん?」と聞いた奥さんの声は優しかった。 僕は毎日帰宅が夜遅かったので、まだ外が明るい時間に家にいることを不審に思ったのか、それともその時の雰囲気がおかしかったのか、あるいはずっと前から気付いていたのかもしれない。 仕事を早退して心療内科へ行ったこと、その場で診断書をもらったこと、適応障害、3ヶ月の休職、カイシャ、ジョウシ、レンラク。 ちゃんと喋れていたのか、わからない。 ただ奥さんは、休めて良かったね、とだけ

          新婚早々に夫が適応障害になるなんて

          休職することになりまして

          みなさん、ご無沙汰しております。重松ジョウです。 最後の投稿からはや2か月。ほとんどアプリも開けてなかったんですが、最近の報告でもさせてもらおうかなとポチポチやってます。 祇園の桜も散ってしまい、なんだか微妙な連休だったゴールデンウィークも過ぎ去った今日この頃、世間は四千何百万の公金の行方で大賑わいをしているところですが、 かくいう私はと言いますと、絶賛休職中です! 人生初!どないしよ。 というのも、仕事のストレスを抱えてしまって、心療内科のお医者さんに適応障害という診

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