モエレ沼公園①[公園全体がひとつの彫刻作品] イサム・ノグチ
高松空港のイサム・ノグチ遺作[TIME AND SPACE]、そしてイサム・ノグチ庭園美術館を訪ねたのが2月のこと。
イサム・ノグチ庭園美術館は、きれいに掃き清められた敷地内に、作りかけも含めた作品群がそのまま遺された、作家の気配が濃く残る場所だった。「先生はちょっと出かけています」と言われても違和感がないほどに。イサム・ノグチは1988年に「戻ってくる」と言い残してニューヨークに旅立ち、そのまま逝去したのにもかかわらず。
イサム・ノグチが手掛けた札幌のモエレ沼公園のことは、前から見聞きしていた。
ただ、場所が北海道なので、美しい芝生と出会いたいなら初夏を待つのがいい。航空チケットとホテルを予約して、待っていた。
「公園全体がひとつの彫刻作品」
「公園全体がひとつの彫刻作品」という一文は、訪れてみて納得した。まず、敷地はとてつもなく広大だ。下の地図の「東口バス停」から「西口バス停」まで、ゆっくり歩くと30分はかかるといった距離感。
ただ、飽きることはない。それは、どこの景色をどう切り取っても美しく、絵になるから。
滞在中はほかの観光地には行かず、モエレ沼公園に全振りした。毎日、それこそ通うような状態で過ごし、暑すぎるくらいの天候の下で、公園全体を愉しむことができた。
モエレ沼の語源
ちなみに、モエレ沼の語源はこちらに。
おすすめコースは3種類
ちなみに、ちょっと訪れてみるなら、こんな提案もなされている。
春~秋まで運転される「海の噴水」とは、こんな感じだ。
拠点は、ガラスのピラミッド
拠点となるのが、東口バス停からは比較的近い、ガラスのピラミッド。
関連グッズ、ソフトクリーム
売店、レストラン(月曜定休)もあり、北海道の味覚ソフトクリーム(や、じゃがバターなど)も販売されている。
付近?のソフトクリーム店
多くの人は車で訪れ、レンタサイクルで園内をまわる。バス+徒歩は少数派でとにかく歩くことになるのだけど、一応園外の(比較的近くの)GS内に、ソフトクリーム店があったので追記。
風に吹かれながら読書を愉しむ
日傘が飛ばされるくらいの風が吹いていたので、傘をさすのはあきらめて木陰を探した。
目の前には、こんな風景が広がっている。
この公園のシンボル的な存在、モエレ山は、視界に入れておきたい。
近くからなら肉眼でも、望遠レンズならこんなふうに、登頂をめざす人や、頂上でたたずむ人の様子を見ることができる。
この季節の東京の日没は19時頃、ここでは20分ほど遅い。1日がとても長く感じられる。
次回からは写真でモエレ沼公園を巡る
次回からは、モエレ山、ガラスのピラミッド、といったパートに分けて、撮影写真で雰囲気を紹介していこうと思う。