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憧れの[アート]を纏う -10 YEARS OF DESIGN AND MAKING@ISSEY MIYAKE GINZA CUBE(-12/26)

 ISSEY MIYAKE GINZA / 445 で特別展示「10 YEARS OF DESIGN AND MAKING」が開催されると公式メルマガで知り、訪ねてみた。

「製品プリーツ」というイッセイ ミヤケの根幹にある技法を背景に生まれたHOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEは、2023年11月で10周年を迎えます。ブランドが始まって以来一貫して変わらないものづくりの姿勢は、新しい衣服のかたちに向き合いながらも、常にタイムレスであることを大切にしています。

HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE「10 YEARS OF DESIGN AND MAKING」より抜粋


 昔から「製品プリーツ」が好きで、 ISSEY MIYAKEブランドに憧れ続けてきた。残念ながらサイズがわたしには大きすぎ、プリーツは製法上「お直し」ができないので、各シリーズを持つこのブランドにおいて、身に着けることのできるアイテムは少ないのだけど、それでも。

 

 写真撮影を快く承諾いただき、説明までしていただきながら、店内を巡った。



プリーツはとにかく美しい

 プリーツ製品はそもそもアートだとわたしは思う。1枚の布に圧をかけ、それによって美しい波が刻み込まれる。人が纏うことで、動きとともに表情を変えていく。それがとにかく美しい。

 公式オンラインショップでは、プリーツを傷めないように、筒状のオリジナルのボックスに収められたものが届く。その丁寧さに、大切なものを預かった心持ちとなる。

 スタッフの方いわく、社内でも同じで、非常にデザイン性の高いのボックスがあって、プリーツ製品たちは、そこに大切に収納されて運ばれているという。

 ちなみに、昨今では他社からも、かなり安価なプリーツ製品が販売され、定着した。しかしスタッフの方によると、ウェーブの自然さがやはり違うので、一目でわかるとのことだ。

 この空間には、工場のような機械音が流されていた。プリーツがかかる瞬間の音を録音したものだそうだ。

 この演出に、[NUNOの布づくり]の織物工場の展示を思い出した。


撮り下ろし写真が壁を飾る

 壁には、写真家ヘンリー・ルートワイラーによる撮り下ろし写真。

 道具やパーツの、リアルで独特のライティングによる影が印象的な写真は、そこに製品がなくともその姿を思い起こさせる。

 そして下の写真の、原寸大の製品たちの写真パネルにも、アート的な遊び心があった。

 実は、ブランドショップには入るのが苦手で(特に、売り場面積がコンパクトな百貨店においては)、オンラインショップの利用が主だった。

 ただこのくらいの広さのある空間で、アートを愉しむようにスタッフの方の説明に学びながら選ぶのならば、リアル店舗も悪くないかもしれない。



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