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丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

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好きな美術館のひとつ、丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館。瀬戸内海の島旅をする際に訪れていこうと思います。
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#美術展

複数のアートが織り重なる -須藤玲子[NUNOの布づくり]@丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、再び。  本稿は、企画展の須藤玲子[NUNOの布づくり]について。 美術館入口のインスタレーション まず、美術館正面の「作品」が目を引く。これは、展示の一作目、インスタレーションと捉えていいのだろうか。  JR丸亀駅前の広場から観るとこんな感じ。  巨大な布(カーテン)?が風に揺れる。まるでこれから、舞台がはじまりますというかのような。  美しく、そして飽きないパブリックアートだ。  この入口展示からも「ただの企画展ではないのだろう」

[猪熊弦一郎展 画家としてのはじまり]丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

 丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館で開催中の、企画展の話を先日書いた。  同美術館を訪ねるのは2回目だ。出発地は前回同様、高松。  四国の電車路線図は、旅人にとっては新鮮だ。  JR丸亀駅出口すぐの立地。  壁画と立体作品が出迎えてくれる。  前回は、晩年の、モダンで軽やかな画風の作品を中心に堪能した。  今回は、35歳までの若き時代の作品が展示。そのなかで、「いいな」と思った作品を中心に、記録していく。 ■《横臥裸子と鳥達》1991、アクリル・カンヴァス、96.0