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「えっ、目の前で歌ってるの?!」アキュフェーズC-200 & P-300
「求めよ、さらば与えられん」
良い音で聴きたい。そう思っていたらアキュフェーズのコントロールアンプC-200とパワーアンプP-300が手元に入ってきました。なんだか自然の流れのように手に入ってしまったのです。
そして、「幸運の女神は前髪しかない」そう。チャンスが来たら掴まねば!
いつお迎えが来るか分からない世の中ですから、善は急げ!です。
素人ながらMcIntoshのアンプの造りの後にソニーそしてアキュフェーズの基盤の造りを見てしまうと、ああ、これはアキュフェーズを経験したいという思いが募ってきました。
70年代から90年代くらいまでのオーディオ製品を見ると日本の優秀な技術者たちが次々と新しい商品を開発し世に問うことが出来ていたのだと改めて感じました。
全然違う領域ではあるものの、感覚のあるバイクの世界だと、60年代からホンダ、ヤマハ、スズキといった日本車が、50年代からのMVアグスタやドカティ、ジレラにF.B.モンディアルなで幾多のヨーロッパ勢の世界に挑み勝ち、他を寄せ付けない程の勢力となったのに似ているのかもしれませんね。
McIntosh C36の相棒となるパワーアンプをあれこれ物色していましたところ、トランジスタのパワーアンプではMcIntosh MC7270あたりが良いとアドバイスを伺ったところ調べると人気で20まんえんくらいはしてしまいます。
いずれ管球王国へ入国したいと思っていても、今はVUメーター付きのトランジスタパワーアンプが良いのです。
頑張ってブルーメーターに行けば良かったのについ色々と物色してしまう悪い癖が出ました。
ケンソニック、アキュフェーズ最初のアンプC-200とP-300をセットで買ってもM7270よりお安いことに気付いてしまったのです。
ユーノス・ロードスターにしろ、Apple社のMacintoshにしろ、何ごとも初期モデルには設計思想が色濃く反映されたとえ不器用なところがあろうとも長く愛用したくなります。
過去に Apple MacintoshのColor Classicから入っていながら、Plusや][、512K、Apple][eなど初期のモデルへ次々と遡っていった経験があります。
90年代に発売されたMcIntosh C36は見た目はC28風のレトロデザイン。バイクで言えば、90年代のモトグッチィ1000SがレトロなV7Sportに似たフォルムを纏ってリリースされた感じに近いでしょうか。まぁC34Vが1000Sで、C36はMilleGTと言った方がしっくりきます。(逆に分かりにくい例えをしてしまった)
McIntoshとアキュフェーズでは設計思想が全く違う気がします。それまでのプリント基盤をアナログ的な作りで引き回していたMcIntoshに対して、まるでデスクトップPC基盤のように各モジュールをソケット式にして組み合わせて作るアキュフェーズ。それこそカバーできれいに囲うのは今時の自動車のエンジンルームのようです。
もっと言えば50年代の手作り時代をひきづったMcIntoshと、70年代の作り方をしたホンダとヤマハみたいな違いと言えなくもないでしょうか。
私的には50年代のイタリア車が好きです。
同時に70年代のヤマハXJ750Dとかにしびれてしまう性格でもあります。
素人ながらもその設計思想を感じる造りを味わっていたところ、実に味わい深いです。
と、ふいにイヤな予感が。。。
手に入れたC-200とP-300は長年使っていなかったことでホコリとタバコ臭もしてきました。
カバーを外して拭き掃除することにしました。
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ヒートシンクのネジを落下させてしまいボードを外して捜索するはめに。
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1974年式ですから来年50歳とは思えないキレイさです。
しかも、サイドパネルもはずせました。まるで最新のPCケース並みの設計と実装です。
おかげさまで無事ネジを救出することが出来ました。ついでにサイドパネルもよくお掃除しました。
基盤は触らず主にパネル類をひととおり拭き上げて再度電源を入れると今度はイヤな匂いやホコリ感もなく良い感じになりました。
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タイトルの「え?目の前にいるの?」と言うのは、このアンプからノラジョーンズの声を聴いた時の印象です。
まるで息がかかるくらい近くに本人がいてささやくように歌っているかのようでした。
いい歳したおじさんが言うのも恥ずかしいですが、初恋の時のすっぱい気持ちみたいに胸の奥がムズムズするくらいの音が聴こえました。
よいアンプですね。
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