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【読書感想】アキラとあきら【小説】
『アキラとあきら』 池井戸潤
小説版の感想書き忘れてた。
映画を観た後に小説を読んだので、登場人物や風景などはすぐに浮かび上がり本を読むときもスラスラ読めました。
映画と違ったのはそれぞれのあきら達の子供時代が鮮明に描かれていたこと。2時間という時間が限られてる映画では全部を描くのはもちろん難しいですよね。その点で、小説ではあきら達の子供時代をゆっくり感じ取ることができました。小説は少し分厚くて読みごたえがあり長く感じたのですが、映画でもそれを崩すことなくアキラとあきらの小説の世界観を素敵に表現されていたのは凄かったです。大事なところは全て描かれていたように思います。
素敵だなと思ったのが、瑛の父が営んでいたプレス工場に勤めていたヤスさんの話です。工場の経営悪化でヤスさんがクビになって離れて行ってしまうのですが、ヤスさんは瑛たち家族をとても大事に可愛がってくれていました。瑛にとっても大好きなヤスさんと離れることはとても辛いものでした。
瑛が銀行員になってとある家族を救うのですがその家族が、ヤスさんと繋がっていてその家族から瑛のことを話すヤスさんの言葉を聞いてうるっとしてしまいました。
あきちゃんは昔からそういう子だったからと語るヤスさんの顔を思い浮かべるだけで感動してしまいます。
映画を観る前はタイトルだけではどんな物語か想像もつかなかったのですが、映画を観た後、小説を読んだ後はいいタイトルだなと思いました。
アキラとあきらが大人になって出会い、一緒に会社を救う為に戦う。
また映画が円盤化したら絶対観ようと思います。