早期教育で英語をやるべきか問題
ある育児本を読み、幼児期の英語教育について考えさせられました。
その本とは、塾や留学に行かせることなく、娘さんをアメリカのハーバード大学に、合格させた母親の方が書いたもの。その方は、娘さんが1歳の頃から、英語を家庭教育で教えていたそうで。
本の中では、暗記の重要性が説かれていて、単語カードを使って、1歳の頃から英単語を学習する方法が紹介されていたり、となかなか興味深い内容でした。
早期の英語教育について、それぞれ考え方があると思います。我が家での結論は、「マルチリンガルになる予定の息子0歳にとって今から英語学習は必要ない」です。
詳しくは、以下に続きます。
日本語と非英語が母国語になる子の場合
スペイン人と日本人の両親をもち、ドイツに住んでいる我が家の息子。私たち両親としては、スペイン語と日本語はネイティブレベルで使えるようになって欲しいと思っています。
育児本の娘さんのように、日本に住み、日本人の両親を持っている場合は、意識して他の言語を教えなければ、日本語が母国語のモノリンガルになるでしょう。
一方、我が家の息子のように、母国語がそれぞれ違う両親を持っていたり、日本国外で育つ子は、環境が違います。
もし、片親が英語が母国語であったり、英語圏に住んでいる場合は、英語が必要ですし、英語に触れる機会も多いはずです。
でも、片親の母国語が英語以外の場合、まず日本語に加えてその言語を学ばせることが最重要になってきます。我が家の息子も例に漏れず。
英語の重要性は重々わかっているし、英語を身につけて欲しいとは思うのですが、乳幼児期はまず母国語になる言語をしっかり身につけた方が良いと思うのです。
我が家では、息子が、スペイン語と日本語、そして居住国のドイツ語が身につくよう環境を整えて行く方向です。
英語は学校が始まってから
それでは、いつ英語を始めるべきなのか?私は、学校が始まってからで良いかと考えています。特に、我が家の息子のように、スペイン語やドイツ語が母国語となる子の場合は。
なぜなら、スペイン語もドイツ語も、英語に似ており、比較的習得しやすいから。
ところで、日本語を流暢に話す外国人って、中国人や韓国人が大半ではないですか?
なぜなら、中国語・韓国語・日本語で発音が似ていたり、似たような意味の単語があるので、全く共通点のない言語(英語やスペイン語)しか話せない人よりも、日本語が習得しやすいのです。
私は、英語を学んだ後にスペイン語とドイツ語を勉強したのですが、英語から推測できる単語が多かったので、英語を全く知らない状態で勉強するよりも楽に感じました。
そのため、スペイン語とドイツ語が話せるようになれば、学校に上がってから英語を学んでも、日本語しか知らない状態で学校で英語を習うよりも吸収が早いとみています。
幼児期は、両親の母国語であるスペイン語と日本語、そして居住国の言語であるドイツ語が身につけられるよう環境を整えていくつもりです。
ところで、同じような境遇の家庭の幼児で、既に英語を含めた4カ国語を話す子もいます。その子は優秀な子ではあるのですが、4カ国語を話すことも不可能ではない、ということです。
我が家では「英語教育は今は必要ない」という結論に至りましたが、それぞれ家庭の事情と、教育の方針で決めるのが一番だと思います!