オンラインレッスンで「間違い探し」をやってみた。
先日オンラインレッスンで「間違い探し」をしてみました!
ベトナム人の中学生の女の子のレッスンです。
どうしてやろうと思ったか
使った教材
使い方
気を付けたこと
やってみた感想
について書こうと思います。
今回も少し長めの記事になってしまいました。
気になった部分だけ読むのもOKです。
どうしてやろうと思ったか
どうしてやろうと思ったかはですね、
なんとなくですね(笑)
っていうのは半分冗談で、
一番大きかったのは授業がマンネリ化していたことです。
つい先日まで形容詞のレッスンを4週間ぐらいかけてやっていて、
さすがに飽きたよな~、と思いました。
私も飽きていましたから、学習者さんはもっと飽きていたと思います。
形容詞ってやること多いのでしょうがないんですけどね~。
それで、すぐに新しい文型(みんなの日本語使ってます)に進んでもよかったのですが、一方的に教えるような授業が続いていたので、ちょっと気分転換になるような内容をしたいと思っていました。
最近やっと自分から話すようになってきたし、使える言葉も増えてきたので、そろそろできそうかも・・・!と思いやってみました。
こういうゲーム的なレッスンを考える時間も楽しいんですよね。
料理しながら「お!!これいいんじゃない!??」「アイデアが下りてきた~!!」みたいな感じで思い浮かびました。
使った教材
そしてネットで「間違い探し」の絵を探します。
Yahooの画像検索で「間違い探し 無料」で探しました。
すると結構出てきたんですよね~。
私が選んだイラストはこちらです。
ちょっと画質が良くないですね。すみません。
こちらからPDFデータをダウンロードできます。
この間違い探しは高齢者向けのレクリエーションの1つとして紹介されています。
他にも季節ごとにいろんなイラストがあります。
難易度も様々です。
こういうのも使える~!!といい発見でした。
どうしてこれを使おうと思ったかは「気を付けたこと」で書きますね。
使い方
まず、使う前に自分でやってみました。(当たり前)
そしたら思ってたより難しかったです。
ちなみにこれは難易度2でした。
間違いは5うだったのですが、3つまではすぐにわかりました。
でも、残り二つが結構わからなくて。
私が下手なのかな。サイゼの間違い探しも苦手です(笑)
それで答えを見たら、「あ~!!!」ってなりました。
こうくるか~、みたいな。
普通におもしろかったです。
それで、レッスンで使ったのはまず普通に間違い探しをしてもらいました。
「5つちがいます。どこですか。」と聞きました。
本当は15分ぐらい時間取ってじっくり考えてもらおうと思ったのですが、結構最初のほうはすぐ出てきたので、特に時間は設けないでやりました。
わからない言葉は調べてもOKでやりました。
ゲームですからね。そこまで厳しくしないで、まずはわかる言葉で言ってみてってかんじでやってもらいました。
学習者さんも結構苦戦してましたね。
写真を共有していたこともあり、少し絵が小さかったこともあるかもしれません。
対面とオンラインの違いですね。
そして5つ無事見つけてもらった後にイラストについて話します。
ネタばれになってしまいますが、間違いの「ろうそく」を使って、
T:教師 L:学習者
T:これはなんですか。
L:キャンドルです。
T:日本語、キャンドルわかりますか。
L:わかりません。
T:これは日本語でろうそくです。
みたいな流れで「~は~語で~です」に持っていきました。
導入でろうそく使うのか、、、と自分で疑問に思いながら使いました。
導入で「ろうそく」使う人いるのかな。
話を戻して。
「~は~語で~です」を言った後にパワーポイントに画面を替えて、そこで改めて、意味と文型を確認して、それを使った練習に入る、っていうのが一連の流れです。
練習ではみんなの日本語の7課の練習B2をしました。
まずは教科書通りに練習。
その後、ベトナム語で何ですか。で聞きました。
ベトナム語難しすぎる。
私がベトナム語を言うと学習者さんは必ず笑ってくれます。
私の発音が変なんだろうな(笑)
ベトナム語を言えば、笑ってくれる!!って気づいたので、これからもレッスンで「これはベトナム語で何ですか。」たくさん聞いてみよう。
本当は絵を見て文作もさせるつもりでしたが、忘れてていてできませんでした。
勉強した文法、言葉を使って文を作る練習です。
どのくらい言葉や文法を覚えているか、使えるか、確認するためです。
みんなの日本語でだいたい10課まで一緒に勉強しました。
この絵を見て、言えそうな文は
こんな感じですかね。
他にもこんな使い方ができると思います。例えば、
こういうイラストは使い方次第でいろんな練習や話ができます。
私はこんな感じで考えましたが、他にも案があれば教えてください!
気を付けたこと
①絵の選び方
まずは、絵を選ぶのに非常に迷いました。
検索すると結構いろんなのあるんですよね。
どれも、良さそう、おもしろそうなのですが、私は以下のことを基準にして選びました。
・情報量
絵がごちゃごちゃして何の絵かわかりにくくないか。
・間違い探しの難易度。間違いの数
易しすぎず、難しすぎず。
易しすぎるとつまらないし、難しいと時間がかかってしまう。
・わかる言葉があるかどうか
絵を見て文を言えそうか。
・学習者に合った絵かどうか。
子ども向けすぎないもの
こんな感じですね。
これらを考慮したのと、6月の絵ということで季節の話ができそうなので今回の絵を選びました。
情報量は大切だと思います。
これを見てください。って見せて学習者も混乱する絵もあると思います。
よく導入の時のイラストで使うものは情報量が多くないものがいいと言われています。
私もそう思います。
その絵を見て使える文型がすぐ出てくる。だれが見てもわかる。
という絵がいいです。
間違い探しならなんでもいい、というわけじゃありません。
学習者さんが見てどう思うか。ということを一番に考えて選ぶのが大切だと思います。
②待つ
二つ目は「待つ」です。
間違いがなかなか見つからない。
時間がなくなる。
もう答え教えたーーーーい!!!
ってなるのはよくないですね。
学習者さんが一生懸命探しているのに、すぐ答えを教えてしまうのはよくないです。
「がんばれーーー!」って思いながら待つ必要があります。
ただ、あまりにも難しすぎて顔が困ってきたらヒントを出します。
私もヒント出しました。
ゆっくりで大丈夫だよ、と言ってあげましょう。
③間違い探しをやって終わりにしない
最後はこちらです。
やって終わりにしない、ですね。
ただ間違い探しをして終わりじゃありません。
日本語の勉強ですから、日本語の勉強につなげます。
間違い探しだけやっても、何のための間違い探しだったんだ?って思う学習者さんもいると思います。
こういうゲームは時間が余った時にやるのもいい思います。
でも、それだと少しもったいないかなとも思ったりします。
メインの活動にできるくらい良い絵だったので、私はメインの活動につなげたいと思って使いました。
まあ、使い方は人それぞれですからね!
私の使い方がいい!!というわけではありません。
やってみた感想
最後は感想です。
良かったと思います!!
ゲーム的なことをすると学習者さんも興味持ってくれますし、楽しそうにやっていたので安心しました。
今回は初級の中学生向けにやってみましたが、大人の学習者さん向けでも使えると思います。
大人の学習者さんだと難易度を上げてもいいと思います。
また、レベルが高い学習者さんだと話も広げやすくてフリートークのネタにもなりそうです。
ただ、オンラインだとやっぱり絵を見せるのが少し大変ですね。
細かい絵だとどうしても見つけにくくなってしまう。
拡大して見せたりすればいいのですが、拡大した部分が学習者さんが見たい部分かどうか確認するのが難しいので、そこがちょっと大変だったかなって感じです。
また授業がマンネリ化してきたな~、って思ったらやりたいと思いました!
皆さんもよかったらやってみてください。
これからもいろんなレッスンを考えてやってみようと思います!
おわり