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歴史

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#不潔恐怖

高校生1

部屋がゴミ部屋になった。

掃除ができないうえに
一度汚いと判断すると、むしろ自ら汚すようなことをする。

何故だか、きれいと汚いを
より明確に分けようとするのだ。

もう、閉鎖された空間しか信用できなくなり
最後の砦といわんばかりにクローゼットだけが
″きれいな物を置ける場所″となった。

万が一クローゼットの扉が空いていて
汚いものが侵入してはいけない と
扉を閉めるときは力ずくて押し、何回も

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中学生1

中学生になると、とにかく周りの目が気になるように。

人前で手洗いを長くしてしまったら″終わり″だと思っていた。

学校では女友達と常に行動を共にしていて
トイレに行くのも一緒。

なので、手洗いの工程を工夫し「これを完了すればOK」というルールを設けた。
どうにかやり切ることができていた。

おかげで、この頃は最も手洗いの時間が短かかった。

しかし、家での症状は悪化。
いくら掃除をしても、キレ

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高学年3

学校で、手洗いの時間が最も長かった時期。

手洗いだけでなく絵の具のセットを洗ったりするのも大行事で
1人で手洗い場に残るのが当たり前の光景だった。

冬は冷たい水との戦い。休憩しながらでないとできない。
いつも手が真っ赤だった。

この歳にもなると友人から
「〇〇ちゃんて、潔癖症?」と指摘された。
「え⁈なにそれ?」って引いている子もいた。

私は「な訳ないじゃーん」みたいなかんじで
必死で誤魔

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幼少期1

いちばん古い記憶は3つほど。

1つ目は
祖母の家で、歯磨き後のうがいを止められなかったこと。

父に指摘されて「だって、まだキレイになってないんだもん」と泣いた。

父と言い合いになり、しまいには大泣きして
頭を冷やすために抱えられて外に連れ出された。

いとこのお兄ちゃんお姉ちゃんにも
そんな姿を見られてしまったことが子供ながらにショックで、「私、変な目で見られてる」という実感があったので鮮明

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