わたしたちが良く生きるために。
最近、お気に入りの本となった、加島祥造・著『アー・ユー・フリー? 自分を自由にする一〇〇の話』。
加島先生は、詩集『求めない』から知って、それがとても好きで、こちらも手に取ってみた次第。
もともと英文学の先生であるという。英文学関連の翻訳や著作が多数あり、その後、『道 タオ』という老子の考え方をもとにまたたくさんの著作を手掛けているようだ。
『アー・ユー・フリー?』は生き方のお話。
すごく愛に溢れた言葉でのお話だ。柔らかく、優しく、人を包み込むような心で、わたしたちに語りかけてくれている。
美しさと命についてのトークがあった。
すなわち、美の根源にあるのは、生命力であるということ。
美とは命のエネルギーであり、シンボル。わたしたちの原動力となる一番大切なものだ。
『美』の語源は『羊』+『大』であるという。つまり、栄養があっておいしくて、命を養うものに美の基準をおいたのだ。
命の輝きが美しさだ。自分が美しいことで、他人にも命を与えていく。
『美しさ』の本質を考えると、『生きること』の本質まで見えてくるように思えて、とても楽しい。