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#4【小説】「アルジャーノンに花束を」1分ネタバレなし感想

こんなにも「出会えてよかった本」と思える本は他にありません。
私が小説好きになるきっかけをくれた本でもあります。
「アルジャーノンに花束を」

あらすじ(ネタバレ無し)

知的障害者であるチャーリー・ゴードンは、科学的な手術によって天才的な知性を獲得する。その過程をチャーリー自身が経過報告として綴っていく小説です。
知性はすさまじいスピードで変化する中、今まで見えていた世界が全く異なったものに見えてくる。
友人だと思っていた人は、実は・・・。
尊敬していた人のに、実際は・・・。
変化の中で気づく、大切なものとは?

感想

物語の中で知性レベルが変化していくチャーリーに多く共感できるポイントがあり、チャーリーの中に自分を見つけることができました。
それも「表面的な」共感ではなく、「言葉には出していなかったけど心の中では感じていた」レベルの深く、そしてネガティブな感情の共感があることで、チャーリーに感情移入してしまいました。
ラストは、小説を読んで初めて涙しました。

おすすめの人

最初は知的障がい者の経過報告書を表現するために、ひらがな・誤字が多い文章になっており少し読みにくいです。
しかし最後は、それすらも愛おしく感じられます。
それ以外は文章としては、読みやすいため誰でも手に取っていただけると思います。

人生で大切にしたい1冊を探している方に、おすすめしたい小説だと思いました。


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