二作目が勝負?
『警官の酒場』佐々木譲さん
北海道警シリーズは、新宿鮫や隠蔽捜査と並んで、私がずっと人生をともに歩んできた小説です。 しかも今回は「酒場」がタイトルに!
読まないわけには参りません、酒本だけに(最近、セーブしてますが)。
『笑う警官』(タイトルは『うたう警官』の方が良かったかな)は何度読んだことか。 個人的には『警察庁から来た男』がベストです。これはシリーズの二作目でした。
そう言えば新宿鮫は『毒猿』、隠蔽捜査は『果断』。 私の一推しはどれもシリーズ二作目です。偶然でしょうか?
一作目がヒットして、それがシリーズになり、二作目がホームランになった作品が息の長いシリーズとしてファンに支持されるのかなと思います。
そして読了。
なかなか酒場で酒を飲むシーンにならないうちに、複数の事件が並行して起きます。正に旬の話題で、時代の移り変わりを感じます。
そしてあの店が‥‥
懐かしい仲間が、昔飲んだ酒場に、1人2人と集まってくる。
そんなことをイメージしながら読みました。
『警官の酒場』というタイトルは、久しぶりの強い余韻の残るものでした。
良いウイスキーをストレートで飲んだようです。
シリーズがまだ続いていきそうなことが嬉しいです。