また、あいつにやられた!
『法廷占拠 爆弾2』呉勝浩さん
スズキタゴサクが帰ってきました。
あの『爆弾』の口吻、あ、違った、興奮を再び味わえると思うと、ページをめくる前から、わなわなします。
タゴサクさんはきっとまた、こちらの予想を、はるか彼方で裏切ってくれるでしょう。 驚かされるのが楽しみです。
ということで、一気に読了しました。
すべてのエピソード、文章、単語さえもが大事な何かを伝えている。見落とせない。そんな緊迫感と楽しさが併走する読書でした。
ところがあるシーンからストーリーは転調して意外な疾走を始めます。
そして結局、またタゴサクには予想を裏切られました。
「また、やられた」
タゴサクのことを真面目に考えてはいけないのでしょうか。
「考えるな、感じろ」というブルースリーの名言を思い出しました。
まさかこの不思議な腹立たしさも著者の計算なのでしょうか。
おまけです。