過敏性腸症候群(IBS)がやってきた:りくとんちの家族エッセイ
こんにちは、PSWライターのりくとんです。タイトルの通り、今日3年ぶりに我がお腹に『過敏性腸症候群』がやってきました。
特にこれという原因があるわけでもないのに、めちゃくちゃお腹が痛くなる『過敏性腸症候群』。今回は、今日の私の経過について話しながら思い当たる原因などを紐解いていきたいと思います。まずは今日の私の症状から…!
腹痛は突然牙を剥く
朝起きていつも通り娘の支度。かなりの勢いで愚図る娘にほとほと困り果て、結局ギャンギャン言いながら登園。車道をノロノロ走る三輪車のおばあちゃん、50キロ制限の道を30キロで走る軽トラ、歩道を爆走する別の軽トラを横目になんとか出勤したのが朝の9時。その少し前、ちょっとお腹が痛くなったからと行きがけのコンビニでトイレをお借りしたのが事の始まりでした。
汚い話、初めは本当に本当にただの普通の便意だったんです。いつも通りトイレに行って、その後普通に仕事に行けるはずでした。なのに、トイレに行ったにもかかわらずお腹の『ぐるぐる』が治まらない。
なんとか出勤はしたものの、ほとんど働くことができずトイレに篭り、吐き、少量の下痢をし、また少量吐き、少量の下痢をし…。繰り返すうちに、下腹部と鳩尾を行ったり来たりしていた痛みが腹部全体を締め付けるように変わり、脂汗が出て喋るのも難しくなってしまいました。結局職場の事務所に倒れ込むことになり、救急車で病院へと運ばれたのです。
血液検査とエコー検査は異常なし
過敏性腸症候群の既往がある私ですが、一応他の異常がないかチェックを受けます。幸い、血液検査とエコー検査に異常はなく、腸の動きを抑える働きのある『ブスコパン』の筋肉注射が痛みを鎮めたことから、今回も過敏性腸症候群だろう、と結論づけられました。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群は、腸の蠕動運動が過剰になることによって起こります。会議の発表の緊張など、ストレスがかかった時にお腹がギュルッとくるアレも「過敏性腸症候群」。一般的には排便でスッキリするのが特徴ですが、ひどくなると私のように排便で治まらず、酷い蠕動運動に意識を失う人もいます。
過敏性腸症候群の大きな原因はわかっていませんが、ストレス量や胃腸負担量をコントロールすることで起こりにくくなることが知られています。
卵巣出血の痛みと似ている
過敏性腸症候群と、卵巣出血の腹部痛の様子は少し似ています。と言うのも、私の既往症には卵巣出血もあるのです。そして両方体験していなければあの些末な違いはわからないと思うほど、2つの痛みはよく似ています。
それは今から7年ほど前のこと。その時は、卵巣から腹腔内出血を起こし、400mlほどの血液が腹腔内にたまりました。ちなみにこの時は3日間ほど入院。腹腔内の血液が体に再吸収されるか、吸収されなければ手術で体外に出す予定でした。(最終的には吸収されたのでお腹を開けずに済みました)
あくまで主観にはなってしまうのですが、この卵巣出血の痛みと過敏性腸症候群の痛みは少し似ています。姿勢を変えるとお腹全体が痛み、また吐気、お腹を下すような痛みが続き、痛みには波があります。痛い箇所もあちこちに移ります。
ただ違うのは、卵巣出血の時は体を動かす時、姿勢変更時に痛みの波がぐわんっ!とくるのに対し、過敏性腸症候群のときは姿勢を変えなくても痛むときは痛むこと。(腹腔内の血液がお腹側から内臓を刺激することで痛みにつながると当時聞きましたので、姿勢変更時、流れるように痛む部位変化が起こるかどうかは、今後私が「お腹痛い!」となった時の1つの指標となることでしょう…)
この違いから、自分自身『おそらくまた過敏性腸症候群だろうな…』と思いながら病院に運ばれたのでした。
過敏性腸症候群の痛みの特徴
過敏性腸症候群の痛みの特徴は、『痛む場所が変わる』点にあります。腸は、お腹の中の便を排出するために『蠕動運動』という動きをしていますが、これは腸全体で起こる収縮運動。これが過剰になることで痛みが発生しますから、蠕動運動がどこで起こっているかによって痛む部位が変わってくるわけです。
なぜ過敏性腸症候群になったか
ここ数年、過敏性腸症候群とは無縁だった私の生活。久しぶりの激痛に、初めパニックに近い状況まで追い込まれてしまいました。
ただ、今回の過敏性腸症候群、発症について思い当たる節はいくつかあります。
1つ目は、仕事の慌ただしさです。
最近、本職パートでは他のスタッフの休みが重なり、穴埋めが多くきちんと休めていませんでした。子供の愚図りもここのところ激しく、副業の仕事も家事も思うように進みません。少し焦る部分はありました。
2つ目は、暴飲暴食です。
実は一昨日は友人の結婚式で、少し羽目をはずして深酒をしてしまいました。スパークリングワイン3杯に、冷酒が1合。お酒に弱い方ではありませんが、久しぶりに飲む量ではありませんでした。
3つ目は、プライベートの過度な充実。
実は一昨日の友人結婚式に続き、明日は娘の七五三。来週は七五三の後撮りと、家庭イベントが目白押しなのです。私と娘だけならいつもの事として動けるのですが、この家庭イベントは主人も一緒に参加するもの。勝手が違うイベントの段取りに、緊張がなかったわけではありませんでした。
複合ストレスへの対応が課題
今回の過敏性腸症候群。おそらくは、『暴飲暴食』『私生活ストレス』『仕事ストレス』の全てが重なってしまったところにトドメとして朝の娘対応が起こった。ストレスの閾値を超えてしまったのでしょう。
それぞれ単品のストレス対応は出来ても、複合的に、同時進行でストレスがかかるとうまく視点をずらせないところが自分の今後の課題かな、と感じるところです。