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邦楽の新しき希望、折坂悠太

はっきり言ってしまえば、僕はあまり邦楽を聞かない。
というか、そもそも興味がない、とも言うべきか。
音楽が大好きである。死ぬほど愛している。
音楽は僕の人生を何度も救ってきた。
つらいとき、苦しいとき、楽しいとき、幸せなとき。私以外の誰にだってそうであろう。
人類が群れで暮らすようになってから、ずっと音楽はそこにあり続けているのだと私は思っている。

私は無数の音楽を聴くが、サブスクはいまだやっておらず、レコードやCDを所有する事に喜びを感じる、
古いタイプの人間である。(なぜ所有するか、についてはまた別の機会にでも触れよう)

だが、どういうことだろう、日本の主流な音楽には、基本的に興味がないのである。
もうずっとずっと前から。

誤解を恐れずに率直にいうと、別に邦楽が嫌いだからという訳でも勿論ない。
好きな音楽は勿論邦楽にだって無数に存在している。
ただ日本のトップチャートに食い込むような主流な曲、にはあまり興味がない。

より正確に伝えるならば、コマーシャルかつドメスティックな日本産のポップスとでも言うべきであろうか、
触りの良いメロディに彩られてはいるが、バックミュージックに面白みがなかったり、またこのパターンの繰り返しか、というような没個性的な音楽にはあまり興味がないということである。

テレビ番組:関JAMの中で坂本龍一氏が語っていた事、「日本の音楽シーンはもっと世界に目を向けるべき。」
これが最近ずっと脳内でリフレインしている。

こうした事を書くと嫌悪感がある方もいらっしゃると思うが、今回は敢えて書き進めたい。

先日レコード屋で買ったEGO-WRAPPINのよっちゃんこと、中納良恵氏のソロ作を聴いた。

中納良恵 21年作 あまい

この中にある折坂悠太をfeat.した待ち空という曲。
二人の声はまるで楽器のようになり響き、なんとも言えない感動と余韻と世界観を紡ぎ出している。

https://youtu.be/pgCx1T3MQcQ



この曲の良さもさることながら、
折坂悠太氏の素晴らしさに改めて思い知らされた。

日本の(メジャー)音楽の行く末について
少し考えを思い巡らせつつ、
文を書き起こそうと思った。

続く〜


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