『文豪とアルケミスト 異端者ノ円舞(ワルツ)』
推しが出ると聞いて見に行かないなんて選択肢はない。チケ代が高くて口座からお金が引き落とされたときは少し後悔したけれど(給料日前でお金がなくて悲しかった)、2019年を締めくくる舞台としてとても素晴らしいものだったと思う。
ここからは腐女子兼夢女子をこじらせているオタクが話している、ということを常に頭に置いておいてほしい。解釈違いなんて知らねえ!これが私の見てきたしがむしゃである。
文豪とアルケミストをプレイしていなかった私がとりあえず事前に学んだことは、私の推しは「武者小路実篤」であり、彼の親しい友人が「志賀直哉」であるということである。白樺派がメインの話であることは知っていたため、本も読んでおこうと思い、とりあえず代表作である武者小路実篤の『友情』、志賀直哉の『暗夜行路』を買った(後にこれが大正解であったと知る)。
杉江大志ファンクラブ先行で大阪公演千穐楽のチケットを勝ち取ったは良いものの、まったくチケットが届かず、これはもしかして行けないのかと諦めていたところ、公演一週間前になんの悪びれもなさそうな顔したチケットが届いた。これで人権なかったら破り捨ててやる!と思いながら座席を確認したところ、前から3列目ドセンをゲットしてしまい震えながら友達に電話したことを覚えている。公演一週間なんて心の準備ができてないんだこっちは!(この日から毎日手汗をかきながらファンレターを書いては消し、書いては消しを繰り返していた)
そして当日になり、2時に大阪駅に到着した。物販は4時半からだったが、横に商業施設があることを知っていたし早めについても時間くらい潰せるだろう、と思いそのまま森ノ宮ピロティホールへ向かった。舞台観劇に行くとき、だいたい近くにはオタクがいるので道に迷う必要はないと経験で学んだ。今回もすんなりつけた。到着したのは2時半より少し前だったが、オタクは割といた。とりあえずポスターの写真を撮った。
物販まだなのになあ、とは思いつつもちょっと怖かったのでなんとなくそこにいた。そうしていると急に列みたいなものが出来はじめ、並んだほうが良いのだろうかと考ているとスタッフさんから3時半から列形成をする、というアナウンスが聞こえてきたためじゃあいいか、と歩道に寄りかかっていた。今回の物販は私のほしいものは売り切れていなかったし最後の方でもいいやと思って、心に余裕があったから平然を保てていたと思う(某サン◯オの舞台のときは物販売り切れ続出していたため、うちわとブロマイドを手に入れるために他のオタクに負けまいとギラギラしながら待機していた)。そして3時半近くになり、ぼーっとしていると横にスタッフさんがやってきて大声でここが先頭だと言い放った。急に言われてもびっくりするだろ!と思いつつそそくさと並んだ。前から5番目くらいを勝ち取った。そのままパンフレット、ブロマイド 、アクリルキーホルダーなど、推しのグッズを嬉々として購入し、交換し、注意事項アナウンスは確実に白樺派であると踏んでいたため、早めにホールに入った。前から3列目ってすごい………………近すぎて本当にびっくりしたし、本当に真ん中だった。ステージ上には中央のライトに照らされながら手紙が置いてあった。舞台セットの作りにとても興奮したし、そこでちょっとだけ泣いた。アナウンスの白樺派がただただかわいかった。愛
物語はむしゃと志賀の書簡のやり取りからはじまる。むしゃが「拝啓、志賀直哉様!〜君と初めて出会った日のことは、今でも鮮明に思い出せるよ!」とか「いつも人に囲まれていた志賀になんでも話し合える友達になってくれって言われて、とっても嬉しかったんだ!」って素直に、健気に話しているだけで泣いた。杉江大志のこういう演技が好きだな〜って思った。
この2人は舞台上では常に近くにいて、あ〜〜〜〜〜〜付き合ってんな〜〜〜〜〜〜ってずっと思ってた。志賀が「お前との約束を果たすために、まだ侵蝕者に負けるわけには行くねーんだよ!(ニュアンス)」って言ったときはあ〜〜〜〜〜結婚〜〜〜〜〜って気しかしなかった。共依存カップルだった。でも私もは共依存してるのとてもすきだよ。
その後なんやかんやあってむしゃの『友情』が侵蝕され、彼氏(志賀)が助けに行くが手こずってしまっていた。このとき、侵蝕はわりと進んでしまっていて、戦闘には行かずに休んでいたむしゃが『志賀さんって、誰だっけ…?』と言ったシーンの鳥肌がすごかった。まさか志賀を忘れるなんて思わないじゃん!!!!!!!!!!絶望してまた泣いた。志賀が侵蝕者を倒すことができずに重傷を負って帰って来てから、むしゃと2人で話すシーンがあった。
む「もう『友情』は放っておいていいよ」
し「なんでだよ!あれはお前の大事な本だろうが!」
む「いいんだ………だってあれは、志賀への恨みを書いたものだから」
し「え?」
む「僕はずっと怖かったんだ…周りにたくさん人がいて、僕よりもいろんなものを持っている志賀が僕の親友になってくれだなんて言われて…〜僕のことをすぐに置いて行ってしまうと思うと本当に怖かった!だから!!!!僕はあの本に志賀をだした。主人公を裏切って友情と引き換えに愛する人を得る友人の大宮として」
エッエーーーーーーーッ!!!!!!!!オタク混乱!!!!!!!!!!!!大宮…大宮が志賀なの!!?!?!!!!?友情読んだけど!!!!大宮なんだ!!!!!!!!!!!!
こういう話になるの〜〜〜!!!!!って思いながらめちゃくちゃ泣いたけどこういうの大好物です。めちゃくちゃ好きです。ハッピーよりバッドな展開を求めるオタクとしてはたまらねえ!pixivで読んだことあるよこんなの………………。
そしてなんやかんやあり絶対絶命のむしゃを救うのはやっぱり、志賀しかいないよね〜〜〜〜!!!!知ってたよわたしは
このときの志賀はね、「『友情』の大宮は親友より愛する人をとったが、俺は両方だ!"愛する親友"をとる!!!」って言ったの
かっこよすぎて志賀夢女への道を切り開かれそうにった ここはゲネプロの画像が各メディア様から提供されているのでこれ以上は何も言いません察しろオタク!
この後2人で殴りあったり、自転車乗ってみんなのところまで帰ったりイチャラブポイントはたくさんあるんだけど、最後にめちゃくちゃグッとくるむしゃのセリフがあるんです。白樺派は自分たちの理想郷を探し求めているんですけど、最後に武者が
「僕にとって志賀がいれば、そこが理想郷だよ!」
的なことを言っていて。
私は………私はもうどうすればいいんだ……………
しがむしゃとうとい 万歳白樺!
いろいろとオタク視点で語って泣いたところしか書いてないけど、アドリブシーンはたくさんあってずっと笑いっぱなしだったし、他のキャストさんもみんな素敵だった。自分の推し贔屓で見てしまうけどやっぱり杉江大志の顔は天才だったしちっちゃかったしスタイルも完璧だった。谷くんは初めて生でみたけど写真で見るよりもはるかにお顔が綺麗で見惚れてしまった。残りの公演も、2人で座長頑張ってね。
気になったらぜひゲネプロ動画を〜!!!
追記
アプリをはじめました
志賀もむしゃも手に入れました
私に届く手紙でこんなやりとりをするふたり