ふぉとらいふ#8〜D850で動物撮影と最終期のフィルムカメラについて〜
明けましておめでとうございます。
大変な年明けになってしまいましたね。。
今回は那須どうぶつ王国での撮影。D850レビューの続きです。
レンズはAF-S24-120 F4通しの定番標準ズーム。
軽くLightroomで現像処理してます。
D800までは動体撮影はピンボケを量産していたのですが、D850は全く問題ないですね。
ほとんどの写真が1歳児を見ながらの撮影なのでほぼ片手でPモード設定です。
最新のカメラには劣りますがしっかりピントを合わせてきます。測光についても普段は中央測光、フォーカスポイントもセンター固定ですが、D850についてはある程度、機械任せで良さそうです。
とはいえ極端な逆光などでは流石に黒潰れします。
いや、正確にはD850ならこの程度ならある程度持ち上がってしまいますが、背景が飛んでも人物に露出を合わせたいところ。流石にそういう撮影者の意図までは汲んでくれない。
ここら辺は流石に6年前のカメラといったところでしょうか。
とは言え、Nikon自慢のD-ライティングもD850まで来ると結構効いている気がします。Z8やZ9では更に良いはずです。
レンズの選択についてですが、フィルム時代のレンズ内にAF駆動モーターを持たないAF NIKKORをしっかり最後までカバーし続けたのがNikonというメーカーです。(非Aiは見捨てましたが)
流石にAF-Sの方が駆動は早いものの、AF NIKKOR群は安くて軽いのでオススメ出来ます。
35-70の2.8通しなんて2倍ズームですが1万切ります。
最初期のAF NIKKOR35-70 3.3-4.5などはタダ当然で転がっていることも多いですが、MF時代と違って標準ズームレンズはメーカーの看板レンズなので普通に撮れます。
フレアはもちろん出ますがこれがレンズの味です。
さて、前回も4500万画素にどういう利点があるか触れましたが今回もせっかくなのでトリミングしてみます。
下のリスの写真は120mmで撮影したものを半分の面積にしたものなので実質240mm
さらに半分で480mm。
流石にピントの甘さが出てますが、デジタルデータのドットが確認できるのはここから更に目元まで寄らないといけません。
標準ズームで超望遠まで使えるなら高い焦点距離のレンズは出来るだけ使わない方が良さそうです。
iPhoneやコンデジのようにぎりぎり歪まない程度の28mm固定で撮れば後は後からどうとでもなるという時代な気もします。
著名なカメラマンの萩庭圭太さんがライカM10Rに標準単焦点つけてサブにQ2があるだけで仕事していると言っているのをネットで拝見しましたが、ライカM10Rは4000万画素なので全面超解像のアポズミならそれが可能とのことです。
画像処理で歪みや多少のノイズは後でどうにでもなるのも事実ですね。
そうなってくるとこれも同氏が言っておりましたが、開放でのボケ感のためにレンズを使い分けているというのもわかってきます。
実際写真趣味の人たちがどれほど現像処理をしめいるのかはわかりませんが、今時のカメラはjpgなら勝手に歪みを補正してくれます。
SONYのα6400を使っていますが、標準ズームなんか普通に取ったら樽型に大きく歪むレンズですが勝手に補正しているお陰で全く気になりせん。
メーカーとしてもそこら辺は画像処理前提で安価なレンズなどは設計している気がします。。。
記事を書いている途中に追加でネタが出来たので続きます。
フィルムカメラのF80についてです。
付けているレンズはAF-s 50mmF1.8Special Editionです。
Ai nikkor風のデザインがかっこいいです。
逆に今風のF80とも似合います。少し太いかな?
このカメラが作られた時代はデジタルへの過渡期になります。
操作系はフラッグシップに見られる四葉ではなく、ミドルクラスからエントリークラスに継承されるダイヤル操作系になっています。
とは言え、ドライブモードにはロックが付いていたりとF80Sではデータ印字が付いてたりとしっかりとミドルクラスしています。
AFsレンズと組み合わせるとAFも静物相手であれば全く問題ないです。普通に早い。
CanonEFのように最新のレンズが使えるのは有利です。
個人的にはF100やF6、その後発売されたU2よりもF80がニコンのAFフィルムカメラの中で1番好きです。
以前も持っていたのですが、持って歩いていたら裏蓋を固定する部品が折れて蓋が開いてしまいそのままジャンクになってしまいました。。
このカメラを使用する際には念の為、裏蓋にテープを貼っておくことをオススメします。
本当に良いカメラなので万人に勧めたいのですが、フィルムカメラを始めたい人って別に便利で優秀なカメラを求めていないんですよね。
真面目にフィルムで撮る人はフラッグシップ機使うでしょうしね。
ついでに不遇の名機をもう一つ紹介します。
CanonEOS ElanⅡです。
かなりマニアックなカメラですが、EOS55の北米輸出版でEOS55の売りであった視線入力を省略したモデルになります。
EOS55やEOS7には機体名の下に視線入力搭載を示すマークがデカデカと書かれていますが、それがありません。
NikonのF80がフィルムカメラ完成形であるならCanonにおいてはEOS7がそれに当たります。
しかし、EOS5がEOS1の下位機であるハイアマ機であったのに対してEOS55は更にEOS3の登場によりミドルクラスに転落してしまいました。EOS7も同様ですがEOS3の後継はついぞ生まれませんでした。
そのためEOS3との差別化のため外装もプラスチッキーで見るからに安っぽく、実際に手にしてみてもその印象は変わりません。
しかし、実際に撮影してみるとなんとも言えない味わいがあります。
シャッター音も安っぽいし高いカメラを使っている感じはEOS5に劣るのですが、休日の日当たり良い公園での散歩などによく似合うカメラです。
AFのフォーカスポイントは3点しかないので直感的でEOS55では視線入力もEOS7の7点に比べて現実的でした。
当時の販売価格で見れば、
EOS5 108000円 92年
EOS55 88000円 95年
EOS7 93000円 00年
EOS3(98年)が185000円でEOS-1N(94年)は215000円だったことを考えるとEOS5というカメラがいかに戦略的な製品だったかを物語っている気がします。この3台の中では明らかに5の質感が1番良いです。
ちなみに先ほどのF80はEOS7と同年の00年発売で88000円。EOS7よりは安いが、AFは5点、測光は10点とスペック的にはEOS7の方が派手です。秒間2.5コマのF80に対してEOS7は4コマですからね。
とは言え、その前年にあたる1999年にはNikonD1というCanonがかつて得意としていた価格破壊を行っており両社バチバチやっていて楽しい時代でした。世界初のアマ向けデジイチEOS D30も2000年に発売されてます。。。
2010年にはもうEOSの天下になってました。
中古市場は本当に悲しくなるくらい安いのでこれもオススメのカメラでありますが、どうせ買うならEOS7やEOS-1n買いましょう。と言ってしまうかもしれません。
そういうカメラです。
最後は写真の話。
最近フィルムの現像及びスキャンをサボっていたのですが、D850にはデジタイズモードが搭載されており、Lightroomでトーンカーブを反転させるより自然にポジ化してくれます。
この機能は思ったより便利です。
いままではスキャナーで取り込んでいましたが、その100倍は読み込みが楽です。
D850は20万くらいで高性能簡易スキャナーを買ったと思えばお買い得かもしれません。
先日紹介したvitoBの現像もしました。
12枚撮りを無理やり3本詰めたらひどい現像ムラになってしまいました。これもフィルム撮影および自家現像の面白さの一つです。。涙
このカメラのレンズ、カラースコパーは単体で買うと数万する高価なレンズですが、シャッター付きで2万以下で買えるのって普通に考えてお得な気がします。
同シリーズの最終型であるCLRはレンジファインダー搭載したものもあるようなので探してみるのもありかと思います。何と等倍ファインダーらしいです。
ただし、このシリーズ最大の魅力であるビジュアルは著しく損ねていますが、、、
クラカメ界隈では有名なZeissのwerraというカメラも機能が追加されるに従って醜くなっていきました。。。
最後までPENであり続けたOLYMPUSは偉大です。
今回も雑多な内容になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良かったらコメントなどいただけると嬉しいです。
以上。Akatsukiでした。
最後はおまけで初日の出撮影の写真を載せます。
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