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月刊青木真也

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記事一覧

コンディショニングで趣味で格闘技をやるのであれば試合をする必要はないと思う

コンディショニングで趣味で格闘技をやるのであれば試合をする必要はないと思う

筋肉のついた身体が健康だとも限らないし、競技に向けて仕上げた身体が健康だとも限りません。これは競技の現場で20年以上やってきた僕が感じるところで、最近のボディメイクありきの世の流れや格闘技選手の試合に向けての減量を見ると健康とは別軸の話だと感じています。

僕は「コンディション」を大事にしていて、ボディメイクによることもなく動ける身体を大事に作っています。ボディビルをすることもなく、試合に向けての

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DDT 中村圭吾さんとのシングルマッチ 中村圭吾さん2025年は世に出ていく存在に

DDT 中村圭吾さんとのシングルマッチ 中村圭吾さん2025年は世に出ていく存在に

昨年末の拳王大和田戦よりタッグパートナーとして御一緒している中村圭吾さんとシングルマッチをしてきました。手加減なしに真っ向勝負で完膚なきまでに潰してきました。無理くりに中村圭吾さんの良い面を出させようとするよりか、徹底的に潰すことで現在地を見せるのが僕の考える「プロレス」です。必要以上に無駄な攻防をすることもなく、過不足ない実力をお互いにリング上で表現するのがプロレスなのではないでしょうか。

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フリーになって所属に戻る 意志を持ってやる大切さ

フリーになって所属に戻る 意志を持ってやる大切さ

武田光司さんが長南亮さん率いる「TRIBE TOKYO MMA 」所属になったことを御自身のInstagramで発表していたのを見て、自分自身の力でやる自由を求めてフリーになったにも関わらず「所属」になるのは人は指示されたい&指示をされたほうが楽なのをよく表していると思いました。誰もが指示されたいから、コーチング的な仕事があるわけで人は潜在的に誰かに指示をされて動きたいものだと思います。何故なら思

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過度な追い込み練習は「自傷行為」

過度な追い込み練習は「自傷行為」

試合6週間前。焦る気持ちを抑えて淡々と過ごしています。

今の僕は精神安定剤として過度に追い込む自傷行為のような練習をしていません。過度な追い込みも無理をすればできないことはないのですが、無理をすると高確率で「壊れる」ので無理を禁じています。試合に向かうにあたっても若い頃のように実戦さながらの練習はしないし、試合1ヶ月前の蹴り込みミットも連打を抜いて単発で強くに切り替えて今の自分に過不足のない内容

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選手にとって「リリース」とはどのような意味を持つか リリース=クビなのか

選手にとって「リリース」とはどのような意味を持つか リリース=クビなのか

格闘技界で「リリース」の概念をメジャーなものに確立したのはUFCだと僕は思っていて、2010年前後は2連敗すると原則リリース(負け方によっては1敗)の流れが格闘技界にリリースの概念を浸透させました。2連敗=リリースがテンプレートだった時代はリリースを賭けての戦い的な見方もできて楽しかったように思います。結構な選手がリリースされては外で活躍して再契約しているのを見るのが好きでした。プロ野球戦力外通告

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試合まで6週間 試合をしたい気持ちと引き算の話

試合まで6週間 試合をしたい気持ちと引き算の話

試合まで6週間。早く試合をしたいです。

「早く試合をしたい」というのは若い頃の漲る気持ちを抑えきれないというよりかは早くに終わらせたい気持ちです。常日頃の取り組みでコンディションは試合が出来る状態にまで整っていて、ここから6週間試合に向けての精神の鬩ぎ合いをするのであれば、早々に試合を終えてしまいたいと不可能を承知で願うところです。性格的に何かを抱えているのが苦手な性格なので、試合が決まっている

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物語を描く力 これさえあれば何があっても生きていける

物語を描く力 これさえあれば何があっても生きていける

先日、ケンドーカシンさんの「プロレスエクササイズ」に伺ってきました。

内容はYouTubeを見て頂けたらなのですが、カシンさんの物語を描く力に圧倒されてしまいました。「プロレスエクササイズ」への流れを自らの状況と業界事情に上手にあてはめて物語にしてしまうのは何事にも応用出来る能力な上に頭の良い人なのだと改めて思いました。カシンさんは何があっても生きていける人であります。

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RIZIN.50 見所と与太話 流れゆく地方大会が野村駿太さん参戦で俄然注目の巻

RIZIN.50 見所と与太話 流れゆく地方大会が野村駿太さん参戦で俄然注目の巻

2025年RIZIN初陣は3月末の香川大会からのスタート。
今年も青木真也の「RIZIN与太話シリーズ」をお楽しみください。

エンタメ業界の法則として、一月二月はお客さんの財布の紐が堅いので大箱興業は打たない法則を守っていて、興業を承知した安定の運営に感じました。一月二月は券売もPPVも苦戦が予想されるので、どこも大勝負を控えています。ONEが前の週に勝負カードを投入しますが、キックとMMAで食

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ジャンルに適したSNSの話 上野勇希さんがnoteを始めるの巻

ジャンルに適したSNSの話 上野勇希さんがnoteを始めるの巻

競技やジャンルに適したSNSがあると僕は思っています。競技やジャンルという属性で語るのではなく、個々の向き不向き適正もあるのは重々承知なのですが、一般論としてそのSNSに適したジャンルがあります。

僕の見立ては格闘技はTwitterとYouTubeとの相性が良くて、プロレスは音声と文章の相性が良いです。TwitterとYouTubeの隆盛に引っ張られるように格闘技も活発になっていますが、音声メデ

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青木真也はなんだかんだで試合に向けての「PR」に抜かりがない話

青木真也はなんだかんだで試合に向けての「PR」に抜かりがない話

朝倉未来さんと平本蓮さんがドーピング告発の赤澤幸典さんをスパイスにイチャイチャしていたと思ったら、平本蓮さんはJTTのコーチ問題にもワイワイやっていて、御両人の方法への好き嫌いや賛否はさておき「THE MATCH 2」に向けてのPRに余念がないと頭が下がりました。朝倉未来さんと平本蓮さんはなんだかんだでしっかり仕事をしているところが真面目な人だと思います

3月23日に試合を控える青木真也ですが、

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那須川天心さんが青木真也チャンネルまでやってきてくれた話 那須川神宮と言っていい厳かな気持ちになる

那須川天心さんが青木真也チャンネルまでやってきてくれた話 那須川神宮と言っていい厳かな気持ちになる

昨年末に青木真也自身のYouTubeチャンネルを開設して1ヶ月が経ちます。

過度に再生回数や登録者を求めずに僕が考えていることを淡々と話すチャンネルです。無理にアテンションを集めることはしていないので、こちらから出演依頼を出すことはしていないのですが、有難い事に矢地祐介さんがお声掛けしてくれたことで再生回数が一丁前に回った上に登録者もじわりと増えてやり甲斐を感じておりました。過度に数字を追い求め

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ウエイトトレーニングとは別の組み力 組み合うことでしかつかない力がある ※自分で老害と言うのをやめた

ウエイトトレーニングとは別の組み力 組み合うことでしかつかない力がある ※自分で老害と言うのをやめた

ウエイトトレーニングを取り入れてから1年。

わかりやすく見映えが変わったこともあって、力がついたのではないかとの問いをよくいただくのですが、ウエイトトレーニングでつけた力と組み合う中でつけた力とはまったくの別物です。ここら辺は有識者の中でも意見が分かれるところではあるのですが、単純な筋力=競技内での力ではないとするのが僕の考え方です。いつも言っているようにウエイトトレーニングはコンディショニング

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「平本蓮さんドーピング疑惑騒動」の立役者 赤澤幸典さん 見事なまでの既定路線で「BreakingDown」送りの巻

「平本蓮さんドーピング疑惑騒動」の立役者 赤澤幸典さん 見事なまでの既定路線で「BreakingDown」送りの巻

2024年一番のニュースは「平本蓮さんドーピング疑惑騒動」でした。

赤澤幸典さんが平本蓮さんのドーピングを告発したことはしたのですが、ファクトベースで言うと平本蓮さんのドーピング検査結果は「陰性」でした。ファクトベースで言うと赤澤幸典さんが自らの過去のドーピングした事実を告白しただけです。要するに一人で転んでケガをした自損事故ではあるのですが、平本蓮さんからすると結果的に完全な貰い事故です。が平

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「暇だから」 試合をする 熱中できることがあるかどうかが人生を分ける

「暇だから」 試合をする 熱中できることがあるかどうかが人生を分ける

ONE記者会見後のインタビューにて闘うモチベーションを問われた際、「暇だから」と答えてしまって、スタッフ一同に驚かれました。

僕は攻撃性も意地悪もなく素直に自分の気持ちを答えただけなのですが、期待されていたであろう答えはもう少し前のめりな答えであって、インタビューアーとしては拍子抜けしたのだと言葉にしてから思いました。でも僕の本音であって本質です。ちなみに東スポ前田記者は申し訳程度に現地取材にき

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