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Fifty's gate 2/2

写真家対談:南雲暁彦 × 赤城耕一 (後編) 「魅力を引き出す正解がわかっていれば、光源は懐中電灯でもいい」

さて赤城耕一氏との対談、後編をもう一度客観的に見ての話である。

 前半の「私の半生」からすこし具体的に拙著Still Life Imagingがどうやって生まれたのか、どんな本なのかという話しにやっとなってきた(^^) やはりこれは普通に物撮影のライティング教科書として作ろうとはしていない(笑)。

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 写真を表現技法としたクリエイターがそれを媒体に「ちゃんと頭と体つかって思考停止しないで楽しく生きて行こうね。」という事を伝えたい本である。

 AIにとって変わられる仕事とは、みたいな話が良く出てくるがそれは人間が思考停止してずっと同じ考えと行動で働き続けた場合の事で、人間が一生懸命考えて、動いて、ちゃんと時代を作っていける価値観からモノやコトを生み出して行くと話は違ってくるのではないだろうか。

それは誰か、じゃなくて、みな自分が、である。

 AIを進化させるには人の進化も不可欠。だよね、、ってことです。

間違ってはいけないのは、思いつくままにパッパカパッパカ無駄にジャストアイデアや稚拙な思考をばら撒くのではなく、ちゃんと面倒くさくても色々経験をして勉強をして、その中から思考を組み立てていかないといけないという事だ。

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この対談を読んでいると、自分はけっこう面倒くさい無駄かもしれない事を好んでやっているなあと思う。 なぜか、「それは大事な事だから」につきる。

一対一でしか成り立たない、必死になっても一人、あるいは一つの事にしか作用しない事は直接社会に大きく作用したり貢献したりする事はないだろう。でもそのキラ星のような成功事例は大勢の人に影響をもたらすことの原型、金型としての価値はあるかもしれはい。 

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それにはいかに自分が普通の人間か、という事が大事になってくるのだが、その話はおいおい「LENS恋図」で話すとして、

やはり大事なのは どれだけ面倒くさいものに正面から対峙して、実を結ばせていくか。それをやるかどうかだと思っている。

  Still Life Imagingの連載では僕が選んだ物一つ一つと正面から向き合って、コイツらをどうすれば面白く魅力的な物に昇華させらるだろか、と毎回じっくり考えた。先生が学生と面接して進路を決めているような感じである。

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単純にこの形の物をキレイに撮影する方法は、なんて事は1ミリも考えなかった。いや、(0.2ミリぐらいは考えたかな)
それよりどうやって個性を引き出したり、自分でも気がついていない能力や魅力を引っ張り出すか、価値を持たせるかが主題で、ライティングはその結果導き出された手法でしかない。大事なのはそのコンセプトワーク、その為にどんだけちゃんと向き合って話し合ったか、なのである。

対峙するにあたっては自分の引き出しのバリエーションが肝となる、それが特別な手法だったとしてもそれを普通の感性で導いていく。自分だけがわかる特別なアウトプットはご法度だ。無論答えは一つではないが、必要なのはその時の一つの意思決定なのである。



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 今、この本になった連載を読むと卒業生たちのアルバムを見ているような気になってくる。走馬灯のように彼らとの格闘の日々が思い出される。

 そんなふうに産み出されたアイデアやコンセプト、ビジュアルは社会に出て行って色んな働きをして欲しいと思うわけだ。

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もちろんライティングの方法を探る雛形としてもだが、写真うんぬん関係なく、

様々な人達が、自分の仕事や趣味のフィールドにおいて、普段の生活の中で、新しくチャレンジする世界の中で、それを豊かにしうるイメージやアイデアを持つ。その種となって欲しい。

 うちの卒業生達には多くのバリエーションをもたせた、誰かしらが誰かしらの感性にふれて人としての豊かさに繋がるような思考や行動を産んでほしいと思う。

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感性に訴え得る物にはそういう影響力があると信じている。 とりあえず、この先50年のとっかかりとしてこんな事を伝えたり実践したりしていこうと思うのである。  

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その為のデザインマネジメントが必要だけどね。

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