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難波麻人
2024年12月10日 19:16
僕らはいつまでサンタクロースの存在を信じていただろうか。 枕元にプレゼントをそっと置く母親の姿を薄目で目撃してしまったり、全く自分の願いとは異なるプレゼントを枕元で見つけてしまったり、何かのきっかけでサンタの存在を否定するようになった人もいるだろう。 僕の両親はサンタ関連の動きに抜かりのないタイプで、そういった凡ミスをすることなく純粋にサンタを信じながら育った。それでもいつの間にかサンタ
2023年12月17日 11:10
久しぶりに足を挫いた。こんなにもちゃんと足を挫いたのはいつ以来だろうか。 こうして右足首から迫り上がってくる久しぶりの痛みに、哀愁を帯びた懐かしさまで感じている。 歩いてる途中にちょっと足を捻ったぐらいであればわざわざこうして文章にすることはない。サッカーの試合中に、ファール覚悟の殺人スライディングを食らった時ぐらい足首を挫いたのである。 その日はお酒を飲んで気分が良くなっていた。先輩に
2021年3月15日 19:05
思いがけぬ展開で始まった学童生活だったけれど、それは僕が想像していたような最悪なものではなく、とても楽しい時間になった。 学童には同級生の児童ばかりではなく、四年生や五年生という年上の児童が数人通っていて、とくに二つ上のシモッコと、三つ上のフジイ君は、僕を弟のように可愛がってくれた。 いま思えば、きっと二人が僕のわがままを聞いてくれていただけなのだが、同じ歳の児童よりも、僕の言っているこ