見出し画像

興味を湧かせるテクニック

人間の心理の中には
完了した作業のことはすぐに忘れてしまうが、
 未完了の作業のことは気になって忘れられない

という心理が働くそうです。

これを「ツァイガルニク効果」と言います。
また、ツァイガルニック効果、ゼイガルニク効果、
ゼイガルニック効果、と呼ぶこともあります。

このツァイガルニク効果、実は私たちの日常で非常に多く存在します。ツァイガルニク効果に、知らず知らずの内に引っかかっている人も、きっととても多いことでしょう。例えば、よくテレビでも目にしますが、「この続きはCMの後で…!」とか「60秒後!更なる感動があなたにやってくる…!」など、結末やクライマックスをわざと先送りにする番組を目にしたことはないでしょうか?これはまさにツァイガルニク効果が働いていると言えます。また連続ドラマもそうです。ドラマは必ずと言って良いほど、ラスト間際ににどんでん返しや衝撃的な出来事が起こったり、主人公が意味深な言葉を発言したりして、次の回への期待を生み出しています。ドラマのラストシーンで大きな展開を終わる事で視聴者の興味をあおり、次週も「観たい、気になる、楽しみ」となるような工夫がされてます。また、その後の予告でも次のストーリーの大事な部分の要点だけ見せる事で更にもやもや感を残して視聴者の期待感を高めます。ドラマは週1回放送が多いため、続きが見れない焦らし期間があるので更にツァイガルニク効果が高められてます。知りたい内容や興味の対象を一旦遮断されることで、より強く気になってしまうというのは、ツァイガルニク効果の基本的な原理です。

仕事でもこのツァイガルニク効果を上手に活かすことができると、業務の生産性がアップする可能性があります。多くの人は、仕事をキリのよいところで終わりにして家に帰りますよね。でも実は、敢えてキリのあまり良くないところで終わりにしたほうが、業務の生産性が上がる効果があるのです。キリの良くないところで、中途半端なところで、敢えて強制終了させることにより、手を止める前の作業のことが記憶に強く焼き付けられ、続きを再開したときにはスムーズに仕事ができるのです。キリの良いところで終わらすと、どうしても仕事のことは忘れてしまいます。しかし、ツァイガルニク効果を使い、仕事を敢えて強制終了することで、必然的に仕事のことを考える時間も増えますので、「明日はこうしてみよう」「こうやるともっと早く終わるな」なども考えることに繋がります。すると、生産効率がアップし、スムーズに仕事を進めることにつながるのです。

また、仕事の資格をとりたい!と頑張って勉強する人も多いかと思います。資格の勉強をする時も同じで、長時間ダラダラと勉強をやり続けるよりも、途中で強制終了させたほうが記憶力も増します。そして次回に勉強をするときのモチベーションにも繋がることでしょう。どうしても取りたい資格があって、日中は働きつつ夜に勉強をしているけど集中できなくて、なかなか覚えることができずに焦ってしまう…というケースも、とてもよく聞く話しです。脳みそも疲れ、疲労も溜まっていき、やがてストレスに変わって勉強を辞めたくなる…資格を取ることを諦めそうになる…、といったこともあるかもしれません。こうならないためにも、勉強を敢えて途中で終わらせる。すると、「続きが気になる」効果が発揮されて、次回の勉強も、よりスムーズに疲労やストレスを感じないまま再開できる可能性が高くなります。 このツァイガルニク効果、自己成長させるために使うこともできるので、是非意識をして普段の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ビジネス目線の例えでいうと、
お客様との会話の冒頭のつかみとなる部分で、
この話は非常に重要なので、のちほど詳しくお話ししますね
と伝えると聞き手の集中力を持続させる事が出来ます。
他にもCM、メルマガ、
今の時代でいうとInstagramのストーリー、投稿でも
ツァイガルニク効果は使用されてます。

今回お伝えしたツァイガルニク効果は
日常生活からマーケティングまで
幅広く利用できます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?