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同じ場所に生きているのにね



当たり前に交わされる会話






家庭を持つこと
家族を作ること

親の介護をすること
孫の面倒を見ること

どんな仕事につき
今後どうしていくのか






私には


両親が揃ってることも
子どもを持って家族を作ることも

親戚がいる感覚も
人とが繋がっている感覚もわからない





同じ時間を生きながら
住む世界が違うと感じる


目の当たりにする






母親と会えない感覚

ただ仲が良くないんじゃない



会えない



連絡が来ようものなら
発作が起きる





父親に頼れない

夫が命の関わる手術をしたことも話してない





どうしたって伝わらない世界






自分の生い立ちの孤独を感じながら

一方では人との繋がりが当たり前で。





住んでる世界が違う

生きてきた世界が違う






世の中の当たり前の言葉を浴びるたび

自分が惨めになって
自分が悪い子な気がして


自分がわからなくなる




これだけ多様性
個々の自由と言われながら


世の中がそうさせてくれない




配偶者を持って
はたからみた形は

世の中の「普通」に
なってるかもしれないけど




その少しばかりの「普通」の形があるが故に
その次の「普通」がのしかかる



少しばかりの普通さえ
私の歪な人格の結果だっていうのに




そう思いながらも

毎回、笑顔で嘘をつくしかないのだけどね

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